第8話
これは仁たちが行動に移す前のお話。
「俺はな正義って言葉が嫌いなんだ。だって人それぞれ正しいと思うことは違う。けど今の日本は民主主義という考えで人数が多いことが正義、あの人がやってるから正義とか人に流されている。そんなの正義では無い!皆が悪だと決めつけるものにだって正義はある。だから俺はみんなが正しいと思うことを大切にしたい。それが世間に反対されようが関係ない!1つの和として決めたことに誠実に取り組む、そんな集まりを俺は作りたい。」
「いいか俺はあんただから一緒にやることを決めたんだ!」「ありがとう」
「舐めてもらっちゃ困るね」「ありがとう」
「儂は何も言うまい」「ありがとう」
「俺と祐はもう命かけてるさ」「ありがとう」
「共にな」(友にな)「ありがとう」
「だから今後俺らが名乗る場面があるのなら
―――誠和会――そう名乗りたい」
「「「「「「異論なし」」」」」」
――新宿警察署
「岩田係長聞きました?」
「何の話だ?」
「大黒が管理していた建物が何事もなかったかのように営業しているって」
「それがどうした?」
「いやいや普通後ろ盾を失ったお店は一旦お店を畳むか、休業するのが普通なんですよ!」
「そうなのか。それでそのお店はどこなんだ?」
「はい!数はかなりありますが有名どころですと、『キャバクラアラクネ』『クラブ桃源郷』『風俗店Queen』ですね。」
「なんだよそれ、ただ単に資金があったから問題なかっただけじゃないのか?」
「まぁその可能性もありますけどちょっと確認するものありじゃないかと思います」
「う〜ん。言いたいことは分かるが…。やってみるだけやってみっか!」
「はい!」
――新宿『キャバクラアラクネ』
俺らに1番合うのはキャバクラだよなという事で『アラクネ』にきました。
「いらっしゃいませ」とスタッフに連れられ案内された椅子へ座った。
そこから2人で飲みまくった。
そして会計時に
「そんな金額払えないです。」
「それは困ります」
「ですがぁ…」
「ふん。どうしたことやら。あっ!」
とスタッフが電話を掛け始めた。
「すみません。はい!そうです。すみません。―――2人には奥の部屋で待ってていただきます!」
数十分後
「あなたたちですね。見境もなく飲み漁った挙句お金払えませんとか笑えませんよ」
高そうなスーツを着た男が言った。
「まぁいいでしょう。それで警察官がこちらへ何用でしょうか?」
「「ん!!」」((なぜバレた))
「う〜ん。答えられませんか。まあ簡単に返す訳もないので後で聞けばいいだけですね!」
「待ってくれ!俺らはただ遊びに来ただけだ」
「へえ警官ともあろう方がたかが数万の支払いも出来ないと?おかしな話ですねぇ」
「くっ。わかった!しっかり払う」
「うむ。本来我々に嘘を付いていたなど死しか有り得んのだが今日は気分がいいから倍の金額を支払いで許そう」
「ありがとうございます!つきましては寛大な心を持つあなたのお前を聞いても?」
「おーっと。自己紹介がまだでしたね!儂は誠和会の大木場と申す。二度と会うことはないと思うがよろしゅうお見知りおきを。では会計のほう頼むな!ほな!」
俺ら2人は倍の金額支払いお店を出た。
「岩田さん誠和会って聞いたこともないですよ!」
「ああ俺もだ!とりあえず参事官に報告しよう!」
「はい!」
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