第3話
――新宿のとあるクラブ
「はい身分証見せてじゃない「ゴフッ」
喋り終わる前に倒れた。
「あーあまだお話終わってなかったんじゃない?」
「知らない俺には関係ない」
「そう」
エントランスを抜けてたところで4人の黒人に行く手を阻まれた。
「Open the way」
「Shut up!!!」
そう言い放った瞬間にこちらへ走ってきたが
「ここは俺が」「ではお言葉に甘えて」
短い会話を済ませ一人前へ出たところで
「もう俺の射程範囲内だぞ」
そう呟いてまるで踊りのように4人を襲い気絶させた。
「流石ですね」と崇元は独りでに言った。
この崇元に流石と言われた男は
これらの騒動によりフロアは静かになっていた。
奥からスーツをきた30後半くらいのスキンヘッド男が来た。
「何しに来たんだ!」
「ん?用件は1つだけ!ここクラブ桃源郷は大黒傘下ではなく我々――傘下になる。それを伝えに来ただけ!」
「はい?」
「んじゃあ」
と言い放つと出口へ歩く2人
「あっまた今度俺らのリーダー連れてくるからいい曲用意しとけよ」
思い出したかのように芳翔が言った。
またもやスキンヘッド男を始め皆唖然としていた。
――新宿のとある風俗店
お店へ入ると若い男が受付をしていた。
「いらっしゃいませ当店のご利用は初めてでしょうか?」
「初めてって言うか利用目的出来たんじゃない!ここのオーナーに用があってきた。」
「…はあ。それで何用でしょうか?」
「あんたではなくオーナーを出してもらおうか」
と告げると若い男がインカムでなにかを言っている。ものの数秒で50代くらいの白髪じいさんと細マッチョがきた。
「私に用ですか?貴方様に見覚えはないのですが、、」
「んじゃあこれから覚えてください!俺は
「田之倉様ですね。ご用は自己紹介ですか?」
「笑わせるな。用件はここ風俗店Queenはこれより大黒会じゃなくてオレら――の管理になるということ!よろしくな」
「さっきから話聞いてりゃなにほざいてるんだ?オイ」
と細マッチョが前へ。
「待ちなさい」と白髪じいさんが言うと同時に腕、足が折れたような音を出しながら細マッチョが崩れ倒れた。
「祐!俺がやろうとしてたのに!!」
「早い者勝ちだね」
「あぁそうだな!ってことで今日は帰る。また今度うちの大将連れてくっからべっぴんさんよろしく頼むぜ」
そう言い放ちお店を出た。
またまた白髪おじさんを始め、スタッフたまたま居合わせた客、話を聞いていた女一同唖然としていた。
そして健悟と一緒に居たのは
この2人は頭は悪い方だか運動神経は抜群である。
――警視庁新宿警察署刑事課
今刑事課はかつてないほどえぐい雰囲気だ。
何故かって?そりゃあ警察庁が出してる指定暴力団江藤組の若頭大黒武正が組長の大黒会が会長含め幹部共が多摩川に浮かんでたのだから。
みんなピリピリしない訳がない!
「岩田係長それでいかがしますか?」
「いかがしますかってなんでこんなことになってんだよ。とりあえず大黒邸に行くか」
程よく涼しい筈の秋模様が今だけ真夏を感じさせる気がした。
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