「ぐちゃぐちゃ」と「ごちゃごちゃ」の違いについて考えてみた

ハルカ

「ぐちゃぐちゃ」と「ごちゃごちゃ」

1.「ぐちゃぐちゃ」と「ごちゃごちゃ」は、どちらも「秩序がなく乱れている」「雑然としている」様子を表す言葉である。


例)頭の中がぐちゃぐちゃだ

例)頭の中がごちゃごちゃだ


2.「ぐちゃぐちゃ」は単体、「ごちゃごちゃ」は複数のものを指す場合が多い。


例)事故で車がぐちゃぐちゃになった⇒単体

例)車がごちゃごちゃと停まっている⇒複数


3.「ごちゃごちゃ」は適量よりも数が多すぎる様子、散らかっている様子などを指す場合が多い。


例)ごちゃごちゃと文句を言う⇒文句が多い

例)ごちゃごちゃした部屋⇒部屋に物が多い


4.「ぐちゃぐちゃ」は修復が困難、「ごちゃごちゃ」は整理できる場合がある。


例)商品がぐちゃぐちゃになっている⇒修復が困難

例)商品がごちゃごちゃ置かれている⇒整理できる


5.そのためか、「ぐちゃぐちゃ」は「ごちゃごちゃ」に対して、よりネガティブなイメージがある。


例)頭の中がぐちゃぐちゃだ⇒混乱している。悲観的

例)頭の中がごちゃごちゃだ⇒混乱しているが整理できそう


6.「ぐちゃぐちゃ」は人為的、あるいは偶発的に力が加わってその状態になり、「ごちゃごちゃ」は自然とそうなっていった印象がある。


例)ぐちゃぐちゃになった町⇒地震や台風などの要因が考えられる

例)ごちゃごちゃした町⇒自然とそうなっていった印象がある


7.「ぐちゃぐちゃ」は「元は整っていた状態」だったが「潰れた」「乱れた」「形状が変化した」場合が多い。


例)紙をぐちゃぐちゃに丸める⇒元は綺麗だった

例)ケーキがぐちゃぐちゃになった⇒元は綺麗だった

例)文字がぐちゃぐちゃだ⇒整った字との対比


8.「ぐちゃぐちゃ」は「水分を多く含むものが混ぜられる」様子を表す場合がある。


例14)ぬかるみで地面がぐちゃぐちゃだ

例15)絵具をぐちゃぐちゃ混ぜる


おまけ。

「めちゃくちゃ」にはどこか自暴自棄、匙を投げているニュアンスを感じる。

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