　第169回芥川賞に市川沙央さんの「ハンチバック」が選ばれました。先日エッセイに書いた作家さんと作品ですね。

　少なからず驚きました。

　前のエッセイにも書きましたが、市川さんは20年来のワナビで、しかもラノベ、エンタメ畑でずっと書き続けてきた人。それがデビュー作で文學界新人賞を受賞したかと思うと、その勢いのまま、日本で最も有名な文学賞である芥川賞を受賞してしまったのだから驚かざるを得ません。

　――そんなことあるの？

　デビュー作でいきなり芥川賞を受賞する例はときどきありますが、そういうのはハナから純文学を志向してきた文学的感性の優れた人がモノにするもんだと思ってたのです。

　だから、ラノベ志向のワナビだった市川さんが芥川賞を受賞したというニュースは、同じくエンタメワナビのわたしには、とてもうれしいニュースであると同時に、胸をざわつかせる知らせでした。

　わたし、文學界新人賞に応募しようと考えたことはありませんが――次はカクヨムコンではなくて、文學界とか群像とか純文学の新人賞に応募してみましょうかね？（そういうノリではだめだ？　そうでしょうね　笑）

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい