野鳥撮影用に三脚を改造しよう!
なるるん
野鳥撮影用に三脚を改造しよう!
野鳥をカメラで撮影するのは、いろいろと難しい。
遠くの小さな鳥は超望遠で撮るんで、手持ち撮影だとブレブレになる可能性が高い。カメラの手ブレ補正にも限界があるからね。
それに、長時間カメラを手で持ってるのも疲れる。休んでるとイザと言う時にカメラを構えるのが遅れてしまう。
そこで三脚を使うんだけど、一般的な普通の三脚だと野鳥撮影にはちょっと向かない。
普通の三脚で風景や人物を撮る場合、ゆっくりと構図を確認して、しっかりネジ止めしてから撮影するんだけど、鳥撮りの時にこのネジ止めしてしまうと、イザと言う時にネジを緩めないとカメラを動かせないので、不向きなのね。
鳥さんはいつ現れるかわからない。目の前で留まっている鳥さんがいつ飛び立つかわからない。瞬発力が必要なのよ。
野鳥撮影をしているカメラマンさん達は、ネジ止めしなくてもバネのチカラでカメラを保持してくれる特殊な三脚を使用している。
もちろん、特殊なので、そこそこお高い。
わたしがお父さんから借りた三脚は一般的なネジ止めのもので、バネなど付いていない。
『無かったら、作る!』
『高かったら、安く作る!』
ん。これ、基本。
家のキッチンにあったちょっと大きめの輪ゴムを三脚にぐるぐると巻いてバネの代わりにしてみた。
巻く方向とか、引っ張りの強さとかを工夫して『ネジ止めしなくても、水平を保つ』仕組みが完成した。
これで、待機中はハンズフリーで水平になっているけど、イザと言う時はそのまま動かす事ができるようになった。
実際に野鳥撮影の現場で使ってみたところ、ゴムのチカラの加減で、カメラを大きく動かすときはいいんだけど、微調整して少しだけ動かしたいときに違和感があった。
そこで、何かもっと良い方法、ないかなぁ? と考えてみる。
でも、考えてもなかなかアイディアは出てこない。
しばらくは輪ゴム三脚でがんばっていたんだけど、そんな時、『カワセミのぬいぐるみ』を作ることになった。
なったと言うか、作りたくなって、実際に作ろう! と、素材を買い出しに百円均一ショップへ行った時のこと。
ぬいぐるみ用の毛糸を探してショップのフロアを移動中、自転車用品のコーナーで、ふ、と見かけた。
『フック付きゴムバンド』
ようは自転車の荷台やカゴに引っ掛けて荷物を固定したり、荷物が飛び出さないようにするためのゴム。
通常、1本で長いタイプのものはよく見かけるし、わたしも実際に使っているけど、今回見つけたのは、極端に短いもの。
三十センチメートル弱で、両端に金属のフックが付いたゴムが、三本入りで百円。輪ゴムより太くて丈夫だし、そういう意味でも安心感あり。普通のゴムだとプチンと切れそうだしね。
ダメでも、それこそ自転車の前カゴに付けて三脚とか荷物が飛び出さないようにって本来の使い方もできるだろうし。
三本だと心もとないので、二セット六本を購入。二百円なり。
本来の目的だったぬいぐるみを作り終えて、輪ゴム三脚改め、ゴムバンド三脚の制作も開始。
って、最初に巻いてあった輪ゴムが、すでにぐちゃぐちゃ!
どこがどうつながっているのか?
誰だ、こんなに巻いたの!?
わたしか!
むうん。取り外すのに一苦労。
どうにかこうにか、茶色い輪ゴムを全部取り外して、今度は買ってきたゴムバンドを取り付けてゆく。
取り付け方も試行錯誤。こっちに通して、あっちに巻いて、前後左右、できるだけ均等にテンションをかけて・・・
「よし! できたーっ!」
でも、あいかわらずぐちゃぐちゃだな。同じ色のゴムが縦横無尽に取り付けられているので、どこがどう繋がってるか、出来上がりを見ただけだと、わけわかんない。
また外すの大変そうだけど、巻き付けた輪ゴムと違って、フックで引っ掛けてあるだけなのでまだマシかな?
カメラも取り付けて、ちょっと動かしてみた感じだと輪ゴムの時よりかなりスムーズになってる感じ。
「よぉっし!」
次の撮影はコレを試してみよう!
『コンコン』
あ。
今回は、宿題も終わらせてるんで、お母さんに突撃されても大丈夫だよ!
「何騒いでるの? 早く寝なさい」
ぉぅ・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
参考:近況ノート(写真)へのリンク
<輪ゴムバージョン>
https://kakuyomu.jp/users/nrrn/news/16817330653377160133
<ゴムバンドバージョン>
https://kakuyomu.jp/users/nrrn/news/16817330654311110054
野鳥撮影用に三脚を改造しよう! なるるん @nrrn
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