異世界転生したら木の棒一本持たされた

もっけ

第1話 木の棒一本持たされた

ここはとある異世界!異世界といえばチート!

僕の名前は真壁裕太ことまかべん!

神様から説明不足でもたされた木の棒一本(しかも、使いかたがわからないまま)渡されて途方に暮れていた!

これが今の僕の状況である!ちっとも笑えないね、あはあははっはっは~!


しかし、ここは仮にも異世界!ゴブリンやらスライムやらがいるいわゆるファンタジー!そんな異世界に召喚されたのだから当然、魔物という魔物に出会うはず!

しかし、渡されたのは木の棒一本!やっぱり、笑えないね!


さて、この見た感じは木の棒だ!いや、ただの木の棒だ!しかし、僕はこれを「えくすかりばー」と名付けたいと思う!男の子のあこがれの「えくすかりばー」!

しかし、そんなえくすかりばーを持つ僕の前にゴブリンがしげみから現れた!

よおし、これが僕の初戦闘だ!さあこい!このちんちくりんのゴブリン目!

僕が退治してやる!


「ファイア!」


その瞬間ボッと燃え出すえくすかりばーは灰とかしてしまったのである。え、えくすかりばー!僕のえくすかりばーがあっけなく灰になった!

しかし、あざ笑うゴブリンの前に僕のできることは、まかべんチョークスリーパーかまかべんラリアットしかない!ここは逃げるが勝ち!


逃げている最中に川辺で死にかけの魚を僕は見つけた!これならばえくすかりばーのように灰になることはないが焼き魚になってしまう!僕はここで魚に影響しない魔法を使うことにした!


「グランド!」


ゴブリンは地割れに気づいてひょいひょいと避けようとするが時すでに遅し!地割れに巻き込まれたゴブリンは「あひぃ~ん!」という叫び声を残し地割れの中へ落ちていった。


「よおし、これからこの魚をねくろのみこんと名付けよう!ね、ねくろのみこん!」


しかし、僕が命名した死にかけの魚ことねくろのみこんは力なくぴちぴち跳ね最終的にお亡くなりになってしまったのである。


「もぐ・・・もぐ・・・」


ねくろのみこんがインスタントフィッシュからダイイングフィッシュになりバーニングフィッシュになってしまったのを僕は焼き魚として食べていた。

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異世界転生したら木の棒一本持たされた もっけ @mokke20210918

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