『われわれは、遠い宇宙からやってきた、地球人である。』

やましん(テンパー)

『われわれは、遠い宇宙からやってきた、地球人である。』


 『これは、フィクションです。』




 地球の大環境破壊を、結局止められなかった地球人類は、一部のエリートを選抜して、宇宙への移住を決行した。


 それは、すでに、地球に進出していた、宇宙ごきからの情報に基づくものであった。


 移住宇宙船も、彼らの技術を借りて、地球と月の間で、短期間で建造した。


 その後、地球は、結果的に、宇宙ごきの支配下に入ったのであるが、地球ごきの仲立ちもあり、地球環境は、劇的に改善され、戦争も無くなり、残された地球人類は、はるかに平和な世界に生きることとなり、ついには、種の寿命をみごとに全うしたのである。



 やがて、約76億年後、地球は太陽に飲み込まれた。


        ✨✨✨


 そのころ、移住者たちは、ようやく目的地に到達していた。


 地球から、40億光年離れた、未知の惑星である。


 宇宙ごきからの情報によれば、地球に良く似た環境を維持しているはずだった。


 また、高度な知的生命体は進化しないとされていた。


 確かに、宇宙ごきの推測は当たっていた。


 そこでは、小さなパンダさんみたいな、大人しい生き物が、支配種の立場にあった。


 人類は、一応、挨拶の通信を送った。



 『われわれは、遠い宇宙からやってきた、地球人である。地球人である。』



 安全を確認して、その惑星に降り立った地球人は、長年の研究から得た、最強の身体を獲得していた。


 ひとなつこい、小型パンダ型生命体が、わんさかと歓迎に集まっていた。


 地球人類、それは、『はだかでばねずみ』さん、と、『地球ごき』さんから得た、ほとんど、不死に近い、鉄壁な肉体である。


 はだかではねずみ地球ごき人類である。


 

           くまくま 🐻


         


 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『われわれは、遠い宇宙からやってきた、地球人である。』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る