第7話 神社の真相
――時は流れ、卒業式。
「縁結びの神社?」
「そう縁結び」
卒業式後、安達や渡辺さん、天海さんを誘って、俺たちはソラの家で卒業パーティーを行った。
そして、現在は夜。
三人が帰ってからは俺とソラの二人になっている。
「私と大地が入れ替わったあの神社のことを調べたら、縁結びの神社だったわ」
「荒れ果てていたあの神社がね……で、それがどうしたんだ?」
「ずっと入れ替わりの理由を考えていたわ。もしかしたら、両思いだったのに進展がない私たちを見て、神様が力を貸してくれたかも、って思ったのよ」
「神様ねぇ……」
神とかはあまり信じない性格だと思うけど、あんな体験をしたら、否定も出来ないなぁ。
「じゃあ、明日、いや、もう今日か。お礼に境内の掃除にでも行こうか」
俺が提案するとソラは嫌そうだった。
「今日は多分、筋肉痛……それに別の痛みもあるし……明日になら、ね。…………クシュン!」
ソラはくしゃみをする。
「寒いなら服を着た方が良いよ?」
「ううん、こうすれば、暖かいからいいわ」
ソラはベッドの中で俺にピタッとくっつき、「ふふふ」と笑う。
外を見ると微かに明るくなっていた。
【中編】幼馴染(女子)と身体が入れ替わった結果、幼馴染が俺のことを好きだと知ってしまった! 羊光 @hituzihikari
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