虚しき深謀④

 予感はいい方向に的中した。

 深夜。それも内密での単独面会ということで、ボディチェックのない警備用通路から本田は、衆院第二議員会館に入ることができた。国会の召集前ということで、議員や関係者の姿も夜十一時を回ると殆ど見られなくなる。事実、入口にいた警備員以外、黒崎の部屋に着くまで本田は誰にも会わなかった。

「久しぶりだのぉ、去年の夏に俺がモスクワに行って以来か? さあさあ、入れ、入れ!」

 夜中にも関わらず、黒崎は本田に大声で話しかけると、いきなり肩を強く何度も叩き、押し込むようにして応接席へと案内した。

 本田は、黒崎の様子に一種異様なものを感じていた。何かはしゃいでいるようなのだ。

 確かに気さくな人柄で、人をたらし込むのに長けた男ではある。だが、今の本田がそんな芸当で容易になびくようなことはないことは百も承知のはずだ。

「モスクワのレセプションでは、随分きれいな金髪のお姉さんを紹介してくれたよなぁ。いやぁ、いい目の保養になったべ。支持者回りで会うのは、皺くちゃの婆さんばっかりだからよぉ! 」

(アリアンナのことか……。スパイかもしれんから気をつけろと言っていたくせに、とぼけやがって……)

 愚にもつかないことを一人まくし立て続ける黒崎に、苛立ちを堪えられなくなった本田は本題に切り込むことにした。

「去年夏のモスクワ以来ですか……。まさかあの時に、ミシチェンスキーとの間で交わした密約にサインされているとは思いませんでしたよ」

「うむ……」

 黒崎の笑い声が消えた。顔には相変わらず笑みが浮かんでいるが、目には油断のない光が宿ったように見えた。

「ミシチェンスキーは、日ロの秘密協定書と合わせて、ポセイドン計画を実行するまでに、あなたとどんな議論を重ねたか、記録を渡してくれました。ご丁寧にロシア語と日本語版がある。こちらに持ってきたのが日本語版をプリントアウトしたものです」

 本田はショルダーバックから封筒を取り出し、数枚のペーパーを黒崎と向き合う応接テーブルに広げて見せた。

 ペーパーの中身は、エクセル表を印刷したものだった。日付と参加者、討議内容という項目が設けられている。本田は、最初の日付けが記されている箇所を指さした。

「記録上、最初の話し合いの日付けは二〇一四年四月になっている。

 この前の月、三月にロシアはクリミア併合を宣言した。ベゾブラゾフがウクライナを飲み込もうと最初の牙を剥いた時だ。この頃からあなたとミシチェンスキーはクーデターを計画し始めたんですね」

「クリミアのことで欧米諸国から経済制裁を受けたベゾブラゾフは、この頃から色丹・歯舞の二島返還をちらつかせて何とか日本を取り込もうとし始めた。餌に食いついた江藤は、俺をべゾブラゾフの元へたびたび遣わしたのさ」

「でも、真のねらいは『ベゾ』政権の転覆だった。江藤の密使になることは、ミシチェンスキーと謀議を重ねるうえで格好のカムフラージュになったわけですね」

 黒崎が口角を上げて白い歯を見せた。〝ご明察〟とでも言うつもりだろうか。

 さらに二〇一七年秋ごろの記録を見ると、議論は一気に黒崎主導で動いたことが記されていた。黒崎がミシチェンスキーに、CIAの工作を暴く作戦とクーデターの速やかな実行を促していたのだ。

(黒崎)

『——東京地検特捜部を動かしているのはCIAだ。対抗するには相手の謀略を暴き返すしかない。きみのとっておきの配下を出動させて、日本にいる潜伏協力者スリーパーも総動員してもらいたい』

(ミシチェンスキー)

『CIAの工作をどのように暴くのか? 』

(黒崎)

『きみの部下がモスクワで工作にかけたあの本田という新聞記者を使う。CIAの動きを察知して取材を始めているから、この男に情報を与えて、CIAの工作をスクープさせるという方法をとる——』

(黒崎)

『——クーデターに動員できる兵力はどれくらいか?』

(ミシチェンスキー)

『極東地域では、国境警備隊だけでなく、地上軍、海軍も動員できる。総勢一万人をこえる。だが、モスクワやサンクトペテルブルクでは、FSBとSVRの特殊部隊、合せて千人に満たない程度で、非常に心許ないのが実情だ』

(黒崎)

『CIAの工作が暴かれたところで私も復権に向けて動き出す。きみも速やかに決起してもらいたい』

(ミシチェンスキー)

『もう少し、モスクワ周辺の地上軍へのオルグが進むのを待ってもらえないか。GRU連邦軍参謀本部情報総局が我々の動きを察知したという情報もある。ここは少し慎重になりたい』

(黒崎)

『敵が動こうとしているなら、なおの事急いだ方がいい。FSBとSVRの子飼いの兵たちだけで大統領官邸を襲撃してベゾブラゾフを拘束、ないし殺害してしまえば、独裁者を失った敵は一挙に崩壊する。事は電撃。早期の決起を求める——』

 ペーパーの記述を指でたどりながら読み上げていた本田は、黒崎に向き直った。

「一昨年の秋。つまり、あなたが北方四島返還の密約に署名してから、CIAが仕掛けた『国策捜査』を暴き、ベゾブラゾフを倒すクーデター計画——ポセイドン計画は、あなたが主導して進めたことが記されている。この事実に間違いはないですね? 」

「ああ」

 黒崎の顔から表情が消えた。とてもつまらなそうな表情だ。

(何を今さら言ってやがる……)

と、その顔が言っている。

「ミシチェンスキーをけしかけたのはお前か? と問われればその通りだ。

はっきり言おう。俺はクーデターに関わったことが、決して間違っているとは思わないし、後悔もしていない。全ては日本の国益になると信じとる」

 黒崎は、再び白い歯を見せて、愉快そうに本田の顔をのぞきこんだ。

 この時、本田のスマホのレコーダーは、黒崎がクーデター計画の主謀者であると自ら認めた肉声を録音していた。黒崎がロシアへの著しい内政干渉を行い、日ロ関係——東アジアの安全保障環境を危機に陥れた張本人だと認めた証拠が手に入ったのだ。

 だが、黒崎は動じることなく太々しい笑みを浮かべたまま滔々と話し続けた。

「今の世界は、中国・ロシアの権威主義陣営とアメリカ・EUの民主主義陣営に分断されている。江藤は中・ロ陣営のうち、ロシアに北方領土交渉で楔を打ち込み、妥協点を見出して民主陣営に引き込もうとした。

 確かに一つの方策だとは思う。だが、EUの東方拡大に不信感を募らせてきたベゾブラゾフのロシアは民主陣営に加わろうなどとは思っておらん。北方領土を盾にとって日本をロシア寄りにすることで、民主陣営の切り崩しに利用しようというのが連中のねらいだ。江藤にも薄々分かってはおるようだが、今の状況を変える手はないようだ。

 俺は考えた。ならば、こちらから権威陣営を切り崩してやればいいと。ロシアを転覆させて中国から離反させれば、中国もこれまでのように台湾や太平洋へ我が物顔で乗り出すことはできなくなる。ヨーロッパでもウクライナ東部やクリミアからロシア軍が撤退して内戦は終結する。今の世界を分断する冷戦も終わりだ。

 一馬、俺たちの父祖の土地、深い霧の向こうにあるあの島々を取り戻すこともできるんだよ」

 本田は目の覚める思いで黒崎を見つめた。

 過激ではある。だが、世界のあり方さえも変えることを視野に入れた国家の計略を黒崎は確かに抱いていると本田は思った。

「だがな。仮に北方四島が返還されても、日本が今のままではあまり意味がない。なぜだか分かるか? 」

 想定を超えた話の展開に本田は言葉も出なかった。黒崎は眉間に皴を寄せ、悩まし気な表情を見せた。

「アメリカだよ。日米安保体条約を盾にとって必ずアメリカは、北方四島に軍を駐留させるはずだ。ロシアと対峙する最前線だからな。そうなったら沖縄と同じだ。北方四島は〝ロシアの島〟から〝アメリカの島〟になるだけだ」

 的確な指摘だろう。新たな「基地の島」が生れれば、元住民の帰還や隣接する根室・釧路地域の住民生活への影響も避けられないだろう。

「そこで必要になるのが、日米安保体制の見直しだ。所詮、自力で国を守れない限り、米軍基地問題は解決しない。俺は保守党総裁選に勝利した暁には、『積極外交』の裏付けになる『自主防衛』体制の構築——日米安保見直しを掲げて総選挙に打って出るつもりだよ」

 黒崎は危険な男だ——と本田は改めて思った。ロシアだけでなく、もう一つの超大国アメリカにとっても。

 今、ロシアは、日本を主権国家などとは思っていない。自力で国を守ることもできず、アメリカの軍事力に依存する「属国」でしかない、と。

 ベゾブラゾフが江藤に二島返還をちらつかせたのは、アメリカから「属国」である日本を引き離そうという意図があってのことだ。

 これに対して黒崎が目指しているのは、日本が北方領土をテコにしてロシアの現政権を転覆させたうえで「属国」の地位を脱し、いわば主権国家としてアメリカと対等な地位に立とうとするものだ。その先には「自衛軍」の創設や核武装さえも視野に入れているだろう。

 一見、それは江藤の構想と変わらないようでもある。だが、実態が全く違う。

 アメリカの「同盟国家」ではなく、ロシアが転覆した後、東アジアの空白を埋める「覇権国家」をめざすことになるからだ。

 そんな新たな「覇権国家」の誕生をロシアは勿論、アメリカが許すわけがない。

 黒崎に言いたいことは言わせてやった。今度はこちらが問い質す番だ。

「なるほど、クーデターに加担したことに後悔はない、と。

でも、その陰で犠牲になった者たちがいる。古河恵雄と河田美幸だ。

美幸さんは重度のうつ病を患っていた。なのに、あなたはわざと密会しているところをマスコミにリークして見せた。

 古河恵雄に手を下したのは、ミシチェンスキーの息がかかった連中だった。ミシチェンスキーは、自分たちが生き残るために恵雄を殺すようあなたに迫られたと言っていた。

 あなたは、保身のために肉親と変わらないと言っていた者たちを切り捨てたんだ。あまりにも無残に。そのことを今どう思っているのか、うかがわせて頂きたい」

 本田は、黒崎にも多少は負い目のようなものがうかがえるかと思った。だが、黒崎は相変わらず穏やかな笑みをうかべたままだ。

「そんなことを聞いてお前は俺に何を言わせたいんだ? 恵雄と美幸への詫びでも言ってもらいたいのか? 」

 完全に開き直った言葉だった。本田は逆上しそうになるのを辛うじて抑え、両ひざの上に置いた拳を握りしめた。

「そもそも恵雄と美幸が死んだのが、俺の意思だったという言い草が論外だ。何の証拠もありはせん。二人を亡くしたことには断腸の思いは俺の中にもある。一人の人間としてはな。だが残念ながら俺は政治家なんだ。ひと一人の死にいつまでも囚われてはいられない。それが今のお前の問いへの答えだ」

 怒りが一定量をこえると、かえって感情というのは冷めてくるものらしい。

 本田には、目の前の男がもはや血の通った人間とは思えなかった。己の野心のために他人の命をはじめ、どんな犠牲も厭わない怪物。そんな怪物に人並みの感情があるかを問うことの愚かさを想い、苦笑いするしかなかった。

「分かりました。それで、実はここに来る前に狸穴ロシア大使館に立ち寄りましてね」

 本田は、傍らのショルダーバッグを引き寄せてファスナーを開いた。

「ちょっとお土産を持たせてもらったんですよ」

 口の開いたバッグから本田が取り出したのは拳銃だった、

 グロック17。

 フレームが強化プラスチックで作られ、金属探知機に反応しにくいとされる。通常のものはX線照射で反応するように造影剤を溶かし込んだプラスチックが使われている。

「SVRが暗殺作戦用に特別仕様にしたもので、造影剤が入っていないからX線にも映らないそうです。まぁ、議員会館に入るのに、金属探知機もX線照射もなかったから、こいつでなくてもよかったんですがね」

 本田は、銃口を黒崎に向けながら内心、自分が笑みを浮かべているのを不思議に思った。やはり、度を越した怒りを抱いた相手には嗜虐の感情を抱いてしまうのだろうか。

 ところが対する黒崎は——

 一瞬、緊張した表情を浮かべたが、なぜか穏やかに安堵したような表情を浮かべていた。

「そうか、あの世からのお迎え役はお前だったか。それなら申し分はないな……」

 黒崎は身体の力を抜いてソファにもたれかかり、両腕を広げて胸を反らして本田に向き合った。撃ちたければどこへでも弾丸を撃ち込め、と言わぬばかりだ。

「だがな。お前がここで俺を撃ち殺すも良し。俺をクーデターの主謀者だと書き立てるも良し。どちらに転んでもいいように事を運ぼうとしている連中がいることを忘れん方がいいぞ。お前が俺に対して抱く怒り。人間的な感情さえも利用しようとする者たちがな。ハハハハハ……」

 黒崎の嘲笑を聞きながら本田は、はたと気づかされた。

(黒崎は、邪魔な存在になっている。ロシアからも。アメリカからも。或いは中国からも。できれば消してしまいたい男だ。そうか、だから俺を……)

 本田は、なぜロシアが自分を日本に送還したのか。送還された後の自分の動きをなぜアメリカが放置しているのか。その意図が見えてきた。

 本田は、必ず黒崎に復讐を試みると思われたからだ。

 クーデターの主謀者だった証拠を元にスキャンダルを暴露するかもしれない。親しい者の命を奪われた怒りから殺害を試みるかもしれない。

 いずれにせよ、黒崎を失脚させる手駒にはなるはずだ、と。

(激しい感情に突き動かされる時は用心しろか……イーグルのじじいの言うとおりだ。危うく殺人犯になるところだった)

 本田は、グロック17をショルダーバッグに仕舞うと、ソファから立ち上がった。

「私は所詮、ブンヤです。テロリストじゃない。ブンヤはブンヤらしく、あなたから聞いたことを記事にさせてもらいますよ。それと、北海道で家族も待っているんでね。早く帰ってやらないと」

 本田が踵を返して部屋を立ち去ろうとすると、背中から黒崎の声が追いかけてきた。

「待ってくれ……、俺をこのまま置いていかないでくれ」

 これまでとは打って変わって弱々しく、助けを乞うような声だった。

 本田が振り向くと、ソファから立ち上がった黒崎が縋るような目で見つめていた。

「お前の手で殺してもらえれば、この苦しさ、恐ろしさからやっと逃れられると思ったのに……、頼むから俺を殺してくれ! 頼む!」

 黒崎は走り寄って本田の腕をつかんだ。ひどく震えている。顔には慄いた表情が浮かび、本田の周りの空間を見回している。そこに何かがいるかのように。

「俺は、故郷を……北方四島を取り戻したい。ただそのためだけに知恵を絞ってきたんだ! 結果として多くの者を死なせてしまった。その連中が、ずっと付きまとって離れねぇんだ!

 恵雄もいる。河田もおる。ほらっそこに! みんな何も言わねぇが、ずっと恨めしそうな目で俺を見つめてくる。もう限界だぁ……。さぁ、俺をこの生き地獄から救ってくれ! どうかお前の手で俺を楽にしてくれ! 頼む! このとおりだぁ!」

 黒崎は、本田の肩をつかみながらむせび泣き始めた。

 暫し、本田は呆然とした。これがロシアを転覆させるだの、日米安保の見直しだの、大口を叩いていた男なのかと。

 先刻までの異様なエネルギッシュさがまるで嘘のようだ……そうか。

(こいつは躁うつ病だ。しかも、幻影を見ているなら統合失調症も併発している……)

 何という皮肉だろうか。

 躁うつ病の河田美幸を死に追いやった黒崎が、事もあろうに同じ病に罹っていたとは。

 本田は、苦笑しながら黒崎の襟首を両手でつかみあげた。

「あんたは、北方領土を取り戻すんだろ! 冷戦を終わらせて日本を救うんだろ! そのために大勢の人間を死なせたんだ。そのことから今さら逃げられるなんて思うな! 」

 本田が両手を振り払うと黒崎はその場に尻餅をついた。黒崎は相変らず縋るような目で見上げているが、本田は無視して部屋を足早に出た。

「俺を置いていかないでくれ……助けてくれ……」

 後ろから聞えてくる黒崎の声が、次第に遠ざかっていく。

 議員会館を出ると、冬晴れの夜空にくっきりと十六夜の月が浮かんでいた。冷たくピンと張り詰めた空気に触れて、悪夢から覚めたような気分になった。

(あんな男のために俺は、命がけで駆けずり回ってきたのか。あんな男のために大勢の人間が死ななければならなかったのか……)

 月を見上げる本田の目元に一瞬、光るものが見えた。が、すぐに俯くと本田は冷たい空気が漂う闇の中へと歩いていった。

 それから二週間後、国会が召集される日の朝。日本中を震撼させるニュースが流れた。

 黒崎昭造が、定宿にしている都内のホテルで縊死死体となって発見されたのだ。

 死体は、バスルームで発見された。首には浴衣の紐が巻かれてバスタブから顔を垂らし、充血した目を剥いて口から舌を突き出した形相で亡くなっていた。

 死因は、頸部を紐で圧迫されたことによる窒息死。首を絞めつけた紐の両端は、バスタブ上の金属製のタオル掛け用の留め金に硬く結ばれていた。

 部屋には外部から何者かが侵入した痕跡は発見されなかった。防犯カメラの映像や警備関係者の聞き取りからも他殺の可能性は考えられず、警察は縊死自殺という判断を下した。

 だが、黒崎の死にはさまざまな噂が流れた。

 ロシアの諜報機関による暗殺説。或いは、総裁選出馬に際し、公約としてアメリカの核の傘を脱して「自主核武装」に踏み込む発言があったことから、アメリカが関与したのではないか、という説も。

 黒崎の死の一か月後。妻の談話として、黒崎が去年の夏を過ぎたころから強く気分が落ち込み、自殺を仄めかすようになっていたことが報じられた。精神科医からうつ病と診断されて、抗うつ剤も服用していたという。

 この報道によって、黒崎の死は警察の発表とおり、自殺という見方が定着した。

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