みんなやってるから
りーしぇん
僕は横を見る
僕には友達が沢山いる。
周りの人間は友達が沢山いるから僕も沢山つくった。
みんな流行りの本を読んでいる。
表紙を見た限り、別に面白そうではなかったけど僕もその本を買って読んだ。
みんな勉強してる。そっちの方が偉いらしい。
何の役に立つのか分からなかったけど、僕も勉強した。
みんな車の免許をとった。
僕は車の運転が不安だったけど、みんな取ってるから焦って取った。
みんな正社員で就職した。
僕は自由に生きたかったけど、周りの目が気になって就職した。
みんな結婚した。
独身は半人前らしい。
1人前になりたかったのでマッチングアプリをダウンロードした。
みんなマスクをつけだした。
流行病の予防らしい。
浮きたくないので僕もマスクをした。
みんな予防接種を打ち出した。
君は打つのと聞かれ、「みんな打ったのなら打ちます」と答え打った。
みんな丸坊主にしだした。
軍隊に入るらしい。
僕は体力に自信はなかったが、みんな入るというから僕も入った。
みんな銃をとった。
戦争が始まるらしい。
僕は平和が好きだったが、銃をとった。
みんな飛行機で敵に突っ込み始めた。
僕は生きたかったが、みんな突っ込むから僕も飛行機に乗った。
僕はどこで間違えた?
散る瞬間そう思いながら、目を閉じた。
みんなやってるから りーしぇん @leeshen
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます