15、もっともっと
もっともっともっと もっともっともっと
あなたを 深く愛したかった―――…
「伸びた前髪」「あんまり長くない指先」「跳ねる襟足」
「髪をぐるぐるする癖」「分厚い手の平」「褪せた髪色」
全部、だいすきだったのに…。
素直に、すきだ、って、素直に、ありがとう、って素直に、ごめんね、って
言えなくなってたあたし。
それでも、許してくれてた、あなた。
もっともっともっと もっともっともっと
あなたを 深く愛したかった―――…
「眠る邪魔する」「調子になりすぎるイタズラ」「踊る水滴」
「褒めてもらいたがる癖」「飽きないラーメン」「車の助手席」
どれも、大事にしてくれたのに…。
誰かを、すきになる 誰かを、大切にする 誰かを、思いやる―――…。
教えてくれてたあなた。
なんでもお見通しだったあなた。
もっともっともっと もっともっともっと
あなたを 強く抱きしめてたら―――…
あなたのすべてが知りたかった あなたのすべてになりたかった
あたしはなんにも知らなかった あたしはなんにもできなかった
あなたに、触れたくて あなたの、側にいたくて あなたが本当にすきで―――…
なのに 傷 つけてたんだ
裏切るようなこと ばかり してたんだ
もっともっともっと もっともっともっと
あなたに愛を注ぎたかった…
あなたを深く愛したかった…
作詞、涼。 涼 @m-amiya
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