14、Mom, please tell me.

        ねぇ、ママ、私は、一体、誰なの?


     この世界に生まれて、私は、幸せだったのかな?

   本当は 怖くて 怖くて 泣いてたんじゃ、 ないかな…?

   ママのお腹の中でずっといられたら、守られていたなら…、


     こんなことを言ってしまう、私を許して…。



  「誰か助けて」私は叫んでた 本当は、わかってるんだよ?


       私は、十分、助けられてる…って。


    だけど、それでも、こんな日が来る…って知ってたみたいに、

    やっぱり、あの日、怖くて泣いて生まれたんじゃないかな?



     突然の眩暈に襲われて、私は瞳を閉じたんだ…。

    本当に、暗くて、暗くて、立ってもいられなくて…。

   ママのお腹の中で、ずっと、いられたら、守られていたなら…、

   私は、こんな眩暈に襲われることは無かったんじゃないかな?


     こんなことで泣き叫ぶ、私を許して―――…。



    「誰か助けて」私は祈っていた 本当は解ってるんだよ。

       この世に、神様、なんていないって…

    だから、こうして、こんな日が来るって知ってたみたいに、

    生きることが怖くて、今も、怯えてるんじゃないかな?




        私、どうして、生まれて来たの?

        私、どうして生きていかなきゃいけないの?

        私、どういして、どうして、どうして…。



      ねぇ、ママ、私は、一体、『誰』なの―――…?

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