「能力」紹介【ネタバレ注意!】

◎今回初めて登場した「天人アンゲロス」の能力解説です。前作「私の天使」を読んだ人向けとなっております。


○空穏

能力:「色即是空」

 他の霊たちが自身に向けて使用する「能力」を無効化する。敵及びその攻撃への物理的接触に加え、自身の血液を使用した呪具/薬品によっても効果を発する。ただし他人を守ることにおいては限度がある。古今東西の魔術的儀式・モチーフの使用により、様々な形で能力を拡張できる(仏教である必要はない)。

・武器(長刀・数珠の鞭など):主に攻撃用。低級霊の霊体であれば容易に破壊する。彼が込めた念の力により、ある程度自動的に動く。なお、空穏は武器に名前を付けることはしない。物に執着が生じると武器に力が「移って」しまうためである(学校の鏡に宿った「鏡の妖精」も同様の現象)。あくまでただの代替可能な道具として扱う。

・守札:彼の血を加工して作った粉薬が入っている。怪異の攻撃から持ち主を一定程度守る効果を持つ。毒などにより「内側から」能力の作用を受けている場合、この薬を経口摂取することで無効化できる。

・結界術:一定範囲より外からの「能力」の影響を完全に防ぐことができる。普通の人間には結界は見えない。結界の内側で別の天人が能力を使用することは可能。魔術的な儀式によって効果を拡張・強化・長期化することもできる。天愛教団の本部は、地下で瞑想し続けている空穏の力によって守られている(敷地内への外部からのワープ等も不可能)。


○世常智也


能力①:揶他ノ化我観ヤタノカガミ

 人間のイメージを利用して低級霊の眷属を生み、その人間に寄生させる能力。ただし、眷属たちは結界内の鏡面を通してのみ活動できる(例:中学校の敷地内)。

 人間たちと結んだ契約を達成することでその魂を支配できる(この結果のみは、彼らが結界から出た後も永続する)。

 契約者が永久に意思不能(死亡など)により願いを叶えられなくなった場合、契約した怪異も消滅する。

 低級霊たちは契約者をはじめとする人間たちの想念のエネルギーを吸収して成長し、物理的な実体や能力が強化されていく。実際はそれらの低級霊に魂は存在せず、智也の能力の顕現であり、一部に過ぎない。そのため智也自身に十分な力があれば、怪異の強さや性質を自在に変更し、契約の手順を無視して魂に介入することもできる。

 智也の生まれつきの魂の不具合により、「鏡の妖精」という別のパーソナリティが支配権を握っていた。


能力②:明鏡止水

 鏡の妖精が途ケ吉人志の血を取り込んだことで得た新たな力。人間の負のイメージを自在に容姿に反映し、攻撃に転化する。


・眷属たち…順番に 「キューピットさん」、「くう」、「処刑人」、那麻吾呂氏なまごろし

・鏡の中の亜空間…蕁麻中学校→人間標本館 と外観が変化した。

・「小さな皇帝スローエンペラー」:「鏡の妖精」が世常智也の魂と融合した姿。

・ヤタノカ蛾ミ:「小さな皇帝スローエンペラー」が「明鏡止水」と人間たちの魂を使って到達した最終形態。あらゆる昆虫の具象を操り、物理的攻撃に対しては、無限の再生力を持つ。

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ユーコとトモヤの妖怪退治 現観虚(うつしみうつろ) @ututuro

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