最終話 革命の夜

_____来てくれたのか。今日はココアをいれたぜ。

まぁ、今日も飲みながら聞いて欲しい。


_____


Night of Revolution


特殊ルールは放たれた


_____


 で、その不気味で憎ったらしい神にいい加減にしてほしくてよ。

 俺、記憶が正しければ


 「じゃあ、殺し合うか?」

 「そんで俺が死んだら好きにしろ。」

 「その代わり、お前が限界まで来たら頼みを聞いてもらう。」


 みたいなこと言ったわけよ。

 そうしてようやっと話が進んだんだ。


 「どのみちきみたちもくるしみにもがれるからいいよ。」


 って余裕の表情見せて、さ。


_____


 で、いよいよラスボス戦……って言い方は完全にゲーム脳のアレだな。まぁ笑い飛ばしてくれ。


 こういう時、マギが先ず相手の力とか見破るの得意だからマギが真っ先にユメカミの能力を分析してくれたんだよな。


 その時の結果は確か……


 ってトランプゲームで言うところの並の力を持っている。


 だったかな。

 それと同時に、俺がそれまで力が出ない理由もちゃんとあったんだ。

 いつ力を抜かれたのは知らねぇけど……確か


 「今のお前はジョーカーに抗える唯一の存在で、で言うところの3みたいなもんだ。」


 って言われたんだったかな。

 そんときなんか、俺の中のが目覚めたらしくて……髪はロン毛になるわ、服も騎士団の何かみてぇな格好になったのは覚えてる。

 アレなんだったんだろうなー……マギには


 「3としてのお前の姿だぜ。」


 って言われたけどよ……正直理解が追いついてなかった。


 で、早速ユメカミに一発ぶちかまそうとして錨ぶん回して来た訳よ。

 勿論、俺はその時死ぬのも覚悟した。

 で、結果から言うと……


 3KO


 いやービビったなあん時は。

 マギには


 「これが革命の夜ってやつだぜ。」


 って言われたな。今思い出すとくすぐってぇな。


_____


 で、条件通り俺はユメカミに妹のの霊を呼んでもらったんだ。

 妹はな、そこで話すのもやっとなくらいに衰弱してたけど、ちゃんと


 「うち……いや、私はもう改心しました。」

 「なのでご安心ください。」


 って言えたんだよ。


 その瞬間、さっきまで顔色悪かったのが嘘のように、10数年間ずっと太り続けてたのが嘘のように


 になれたんだ。

 俺、あん時嬉しくて、安心して、しばらく妹抱きながらおんおん泣いてたぜ。

 やっとアイツ、救われたんだな、って。


_____


 それからしばらく経ったのが今の俺たち。

 俺と妹は改めて星の国の船乗りとして元気にやってるぜ。


 妹……レジーナハートはよ、元々お菓子とか作るのも食べるのも好きだから流石に呪われてた時と比べるとアレだけど、少しふくよかにはなったな。

 まぁ、アイツらしくて良いと思うぜ。


 『カランコロン』


 済まねぇ、今来客が……って


 「よ、久しぶりだな妹想いの船乗りサン。」


 「よっす、元気にしてたか?」


 マギとあたみじゃねぇか!久しぶりだな。

 ちょうど今俺の過去話してた所だぜ、まぁ座りな。レジーナハートもいるぜ?


 「あ、あの時うちを助けてくれたみんなやん!」


 じゃあ、俺たちはここいら辺で。お前たちも元気でな。


_____おしまい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Night of Revolution ノア @noa_zarusoba

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る