第三話 俺たちの挽歌

コンクリートジャングル

さっきまであった筈の草葉が無い。

眩しがる老人。

突風が走る。

呆然としている男①と男②。

さっきまで居た筈の老人が居ない。

男①の目から綺麗な一筋の涙。


道路を掃く音。

二人の頭上から白い粉が大量に降って来る。


男②

「うわっ!何だこれ!?」

男①

「くそっ。これ……で、終わ……り、なのか?こ……ん、な、所…で。」


大量の粉で真っ白になった二人、座ったままの形で倒れる。


男①の目線。

ぼやけていく視界。

男②は痙攣している。

助けようと手を伸ばすが、自らも固まって動けない。

微かにおばちゃんの声が聞こえる。


おばちゃん

「何でコーヒー掛かってんの!くっさい!溶けたら臭い残っちゃうじゃない。

凝固剤あって助かったわぁ〜。」


段々と画面が暗くなる。


(終わり)

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ミエルダ @yuzu_dora

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