第6話 勇者キラーのアラビス様

俺達が見たものは、ヘブンズ・ドアで閉じ込めていた勇者だった。

 カル)あいつは……確か……。

 アラビス)あいつは……あいつは!俺が殺したはず!なのに!何故! すると、奴はこちらを見た。

 勇者?)お前らは……。俺が誰だか分かるか?

 カル)知らんな!

 アラビス)ああ!

 勇者?)ふんっ!そうか!ならいい!

 カル)それより、てめぇはここで何をしている

 勇者?)決まっているだろ?復讐だよ!

 カル)そうか!じゃあ、死ね! カルは剣を抜き、斬りかかった。しかし、その攻撃はあっさりかわされてしまった。

 勇者?)甘いんだよ!おらっ! そして、カルは蹴り飛ばされてしまった

 カル)ぐおっ!強い……。

 勇者?)まだまだ! そいつの攻撃は止まらない。次々と攻撃を繰り出していく。

 カルはそれを何とか受け止めているが、かなり劣勢であるようだ。

 カル)ぐはっ!くっ……。

 アラビス)大丈夫か!?

 カル)大丈夫だ!だけど……

 アラビス)俺も加勢する!喰らえ!

 勇者?)無駄だって言ってんだろうが! 俺が魔法を唱えようとした時、敵は俺に向かって飛びかかってきた。

 勇者?)オラァッ!! 俺の体は吹き飛んだ。

 アラビス)がはぁ……

 カル)アラビス!

 勇者?)次は、お前だ。

 カル)ちぃいっ……。こうなったら…… カルは何か呪文を唱えた。

 神の王カル・ベルクロ)お前は僕の大事な友だちを傷つけた、その罪でお前を裁く!「ビッグバン」!!突如、辺りに光が溢れ出したかと思うと、それは爆発し光の柱が現れた。そして、それが消えた時には、勇者?の姿はなかった。

 神の王カル・ベルクロ)やったか……。

 アラビス)凄いな……。あの敵を一瞬で倒すとはな……。

 神の王カル・ベルクロ)いや、そんなことより……。

 アラビス)そうだな……。

 カル)これで、残る勇者はあと3人だな……。

 アラビス)だな……。

 カル)よし!次に行くぞ!

 アラビス)おう! 俺達は次の場所へと向かった。

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 アラビス)よし!着いたぞ

 カル)ここが最後の場所か。

 アラビス)なんか、静かだな……。

 カル)確かに……。

 俺達は中に入っていった。

 しばらく歩いていると、そこには大きな扉があった。

 カル)ここか?

 アラビス)多分……。

 カル)入るか……。

 俺達はゆっくりとドアを開けた。

 すると、そこには3人の勇者がいた。

 アラビス)なぁカル、ここにいる3人の勇者を倒せば勇者全員倒したことになるよな?

 カル)そうだよ。

 アラビス)そうなのか。よし、まずは1人目の相手からだな。

 アラビスとカルは秘めていた力を開放した。二人は光りに包まれ進化をした。

 アラビスは大魔王バラクレ・アラビスに進化した。

 大魔王バラクレ・アラビス)これが俺の本当の姿だ!

 カルは神の王カル・ベルクロに進化した。

 神の王カル・ベルクロ)これで全力で勇者を殺せる!

 二人は3人の勇者に向かって走った。

 神の王カル・ベルクロ)はあっ! カルの拳が一人の勇者を吹き飛ばした。

 勇者A)うわぁあぁぁぁあぁぁぁあ!!!

 勇者A)なんだ?この力は! もう一人の勇者が攻撃を仕掛けてきた。

 勇者B)くらえ! 勇者の剣が振り下ろされた。しかし、それをアラビスは片手で止めた。

 勇者B)ばかな!こんなことが!

 アラビス)ふんっ!

 勇者B)ぐはっ! そして、そのまま殴りつけた。

 勇者B)ぐふぅっ!

 勇者A)貴様!よくも! 今度は2人で攻撃してきた。

 勇者C)死ねぇ!

 勇者A)はああああああ!!

 神の王カル・ベルクロ)「ソウルブレイク」 勇者Aと勇者Cの心臓を潰した。

 勇者B)おのれぇ!許さんぞ! 俺は怒りに任せて殴った。

 勇者B)がはぁ……。 勇者Bは今まで殺された勇者たちの魂を集め進化した。

 勇者Bは「英雄のアノス」に進化した。

 英雄のアノス)俺がお前を殺す……。

 神の王カル・ベルクロ&大魔王バラクレ・アラビス)こちらも本気出しましょうか。二人は光りに包まれ融合した。

 そして二人は融合して「魔神王アラカル」に進化した。

 大魔神王アラカル)さて、始めよう。英雄アノスさん。

 英雄のアノス)ああ。

 そして、戦いが始まった。

 大魔神王アラカルは手から炎を出した。

 大魔神王アラカル)喰らえ!火炎球! その攻撃は見事命中し、爆発を起こした。

 英雄のアノスは無傷だった。

 大魔神王アラカル)ほう、流石は英雄だな。だが、これならどうだ! すると、突然、辺り一面が闇に覆われた。

 英雄のアノスが動揺しているようだ。

 大魔神王アラカル)「深淵の底」! すると、辺りは真っ暗になった。

 大魔神王アラカル)これで終わりだ! アラカルは闇の力を使い、アノスを拘束しようとした。

 しかし、その瞬間、 ドゴォオオオン! 爆発が起きた。そして、辺りには煙が立ち込めている。

 一体何が起こったんだ?僕は辺りを見渡した。そこには、傷だらけの英雄の姿があった。

 大魔神王アラカル)まさか……今の爆発は……

 英雄のアノス)そう、俺だよ。

 大魔神王アラカル)何故、生きている?

 英雄のアノス)それは、俺の能力のおかげだ。

 大魔神王アラカラ)じゃあこれで終わりにしよう、勇者殺しのスキル発動!!英雄殺しのスキル発動!!

 奥義!「黒龍斬!ヤマタノオロチ!」

 大魔神王アラカル)くらえ! 二人の技がぶつかり合った。

 大魔神王アラカル)くそぉおお!

 英雄のアノス)俺の方が強い!くたばれ!

 大魔神王アラカル)くっ……。

 俺達は倒れた。

 大魔神王アラカル)ここまでか…… アルカラは...覚醒した...

 大魔神王アルカラ)まだだ..まだ終わっていない...こんなとこで死んだら...今まであってきた人を...お前が殺ろしてしまう...その前に俺たちがお前を殺してみんなをまもるんだ!!!

 すると、アラカルは起き上がった。

 大魔神王アルカラ)一撃奥義「インフェルノゲート」英雄アノスの周りに無数の魔法陣が現れた。

 そして、そこから黒い炎が出てきた。

 そして、それが一斉に英雄アノスを襲った。

 英雄アノス)ぐぁあぁぁあぁぁあ!!! 英雄アノスは苦しんでいる。

 大魔神王・アルカラ)今のうちにとどめをさすぞ。

 大魔神王・アルカラ)秘儀!「ブラックホール」! そこに現れたのは巨大な穴だ。

 大魔神王・アルカラ)これで終わりだ!

 英雄のアノス)やめてくれぇえええええええええ! ぐぁあぁぁあぁぁあ!

 大魔神王・アルカラ)はああああああ。

 そして英雄アノスを殺した。残りの勇者0人...

 二人は元の姿に戻った。

 アラビス)やっと勇者を全員殺したーーーー!!

 カル)そうだね。

 アラビス)これからは平和になるな。

 カル)そうだな。

 アラビス)これからどうするんだ?

 カル)俺は、この世界を見て回りたいな。

 アラビス)いいなそれ!

 カル)お前も来るのか?

 アラビス)もちろん行くよ。

 こうして、俺はこの世界を旅することになった。

 カル)これからもよろしくな!勇者キラーのアラビス様!

 アラビス)おう!

 —----完結------

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