ぬいぐるみの話

叢雲ルカ

ぬいぐるみの話

 おばちゃんにだって、幼少期くらいはある。

 ぬいぐるみも持っていたし、お人形遊びもしたな。

 今とは違い、女子をやっていたように思う。今はただの干物女です。

 そんなぬいぐるみも、人形も今は手元にない。

 人形は分からないけど、ぬいぐるみは確実に捨てたと思う。

 まあ、穴が空いていたり、壊れていたり、汚れていたりしてたからな。

 あと、独り暮らしも始めたし。


 仕方ない話だ。


 ただ、まだ、ぬいぐるみの呪いにはかかっていない。

 ある意味、奇跡?

 人形の処遇が分からないのは、実家の両親がどの様にしているか知らないからだ。

 まあ、買ったの両親だったり、祖父母だったりするので、両親が捨てたくないなら、そのままでいいだろう。


 ちなみに20代の時も2回程、プレゼントされたことがあった。

 野郎に。

 誕生日プレゼントにだ。

 その野郎には、今はもう会えていないのだが、あっちが忙しいから、会っていないのだが……。まあ、ちょっと会いたかったりします。

 おばちゃん。その辺の友人関係周りは、関係が重い時と、浅い時の差が結構激しい。今回は重い方である。


 ちなみにそのぬいぐるみも、申し訳ないけど、捨ててしまった。

 いや、これも汚れてしまって……。引っ越しもあってだ。

 決して売ってはいない。お金にしていないから、許して下さい。

 あの時は嬉しかったよ。


 ただ、今にして思うと、ただの友人である女性の誕生日プレゼントにぬいぐるみをプレゼントするのは、なにか、意味があったのだろうか?


 あんたの方から、振ったやろう。


 と、思っています。


 まあ、だから、重い方の考えを持っていたのに、捨てるのに躊躇いが無かったのだろうな。

 その友人は捨てたことに文句を言うのだろうか? まあ、文句があるなら、会いに来て下さいな。


 とりあえず、謝りますので。



 ぬいぐるみの話から、おばちゃんの苦い思い出話になってしまった。

 もう、語りたくない話でもあったな。


 終わり。

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