《決闘1》
前回のあらすじ!
突如男たちに決闘の申込みをされた俺たち。
一度は断ったのだがその腹いせでミズキが大切にしている御守りを奪われてしまった。
それにスフウがブチキレ、決闘を受けることになったのだが...
「ふっふふ、オレたちの勝ちだな。」
いや、なんかもう勝った気でいるのかよ、こいつら!?
「絶対にミズキ泣かせたこと後悔させてやる...」
スフウ、開始前から物騒だな。お願いだからほどほどにしてくれ!
「相手の強さが分からないのが痛いな。」
エルクがそう言う。
「勢いで申し込んだもんな。ミズキは大丈夫なのか?」
「全然大丈夫じゃない、それにスーちゃんが相手を殺しかねない勢いだから不安なんだよね。」
「そうなんだよな...」
スフウが戻ってきて
「あ、決闘の方法なんでしたっけ?」
大丈夫か?
「えっと、2対1の対決だったと思うぞ?」
「だいぶ舐めてかかってますね。」
1回戦ガース=ゴルドVSエルク・俺
「お前らか、チッ。」
なんか露骨に舌打ちされた!?
「なんで野郎どもと戦わなきゃいけねんだよ!」
「うわぁ、酔っ払いみたいなこと言ってやがる。」
エルクが呆れている。
「それにしても人のもの奪って決闘申し込むとか男として終わってるな。いや、人としてか?」
「お前!?攻撃しなかったらいい気になりやがってぇ!」
「えぇ、事実だろ?攻撃しないのは実力ないからじゃねえのかよ!」
「テメェ!!」
エルクって煽りスキル高い?もしかして冴えない男って言われたこと根に持ってるのか?うん、気にしたら負けだ。じゃない!?
エルクに切り掛かってんじゃねえか!何やってんだ!俺!?
「あらよっと、軸ブレてんぞ?」
エルクはそのまま避けて男は壁に激突する
最近忘れてたけどアルフレッドさんの従兄弟だったよな、エルクって。それに近接戦闘がかなり強いしな。
男は気絶してるみたいだ。
気絶してる?え?あっけなさすぎだろ?俺何にもしてないからな?
「は?え?」
エルクが困惑してんじゃねえかよ。
「あ、もしかして図星ついてたんじゃねえか?」
「実力ないって?確かに剣の振り方素人感丸出しだったもんな。それに酒飲んでたのもあるんだろな、酒臭かったし。」
「決闘ってもっと白熱するのかと思ってたよ。」
「オレも。」
まさか、こんなにあっけない結果で終わるとは思ってもいなかった。
ミズキたちの応援いくか。
武芸者〜勇者召喚された高校生は隣国で出会った仲間と一緒にのんびり冒険者ライフを送りたい〜 Mにゃん @miyuz0961
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