純粋な少女エミリアーナが魅せられたドレスを巡って、企みや、優しさ、慈悲を持った魅力的なキャラクターらが、描かれるお話です!童話調のほのぼのとした語り口調、だけれどその裏では様々な思惑が絡んで、しっかりとした人間(以外もいるけど)ドラマが展開されます。最後は納得のハッピーエンド💕かと思いきや、気になる執事の一言で、さらなる溺愛ドラマが始まりそうな予感……!続きもぜひ読みたい! と思える、素敵なお話です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(133文字)
上下二巻の短編に、この作者様の持ち味が存分に詰め込まれた名作です!ダークでメルヘンチックで童話のような世界観と登場人物のチクリと棘のあるやり取りが癖になります!中毒性のある毒物のようでいて、甘くて苦い。そして優しい物語を召し上がれ?
細やかな設定が読者の心を引き付けます。貧しい女の子が、お使いのたびにショーウィンドウを訪れ、憧れのドレスを眺めています。この出だしだけで、一気にファンタジー的童話の世界に入り込めます。しゃべるぬいずるみや魔女まで出てきて、とても賑やかかつ面白い。結末には面白い趣向も用意されているので、ぜひ楽しみながら読んで下さい。