第3話 最高のクリスマス
クリスマスの朝、マーサちゃんはなんだか懐かしい匂いで目を覚ましました。
「うわぁ~」
マーサちゃんは寝起きの
「『こんなの要らない!』とか言われたらどうしよう!?」
クマのぬいぐるみはビクビクしていました。
マーサちゃんはクマのぬいぐるみに近づくとスンスン匂いをかぎました。
「おじいちゃんの匂いがする!」
そうして大きなお腹にぎゅうっとしがみつきました。
「おじいちゃんのお腹みたい!」
少し硬くなった毛並みを小さな両手でなでながら、マーサちゃんはクマの顔を見上げました。
「ゴワゴワであったかい、おじいちゃんの手みたい! あなたはおじいちゃん? マーサの大好きなトムじいちゃん?」
クマのぬいぐるみには「トム」という名前とマーサちゃんの笑顔がプレゼントされました。
「ああ、最高のクリスマスだ!」
トムはマーサちゃんをお腹に乗せて嬉しそうにつぶやきました。
育ちすぎたぬいぐるみ 仁科佐和子 @sawako247
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます