儒教あるいは大人の政治性について
儒教は大人の思想である。言うまでもない、「大人」である。人はいつまでも子供ではいられない。いつまでも唯々諾々と聞いていられるのもひとつの才能であるが、何かを為すということは同時に世界から良くも悪くも報われる可能性があるということである。何かを為すことは、すなわちもはや政治なのである。いかに甘い理想で覆おうとも、政治性のあるものは見抜かれ、すぐさま政治性の世界に引きずり出される。すなわちそこにおいて人は大人として振る舞わなければならない。大人は悲しいものである。しかし、大人にしかない喜びもある。それは政治をせざるを得ないやむなさの中の美学である。不平等だからおかしい、社会を変えたい。こういったところで、不平等な社会は本当におかしいのかと3年くらい学び考えてみればいい。とはいえ私は結構な理想主義者でもあるので、現実的な方法により理想を実現したいとは思う。定言的・仮言的。いかにもカントは政治屋であるから、彼の哲学を学ぶ者も往々にして政治屋であることは、今更言うまでもない。アインシュタインにすら政治性がみられるのであるから。そう考えても、キリスト教のような、子供のようであれ、小さい者、弱き者、カエサルのものはカエサルに、などということは言いたくない。それこそがアヘンであるというのは、言うまでもないことだ。たとえ結果として正しかったとしても私は観測していない現状において、楽園と地獄のコードを拒絶する。あくまでも真摯に、科学的に、哲学的に、政治的に、子供のようで大人のようで、すなわちプロテウスした誠実さが求められよう。私はいつもプロテウスしたい。
未完の展開(仮) てると @aichi_the_east
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