「恋人になれたから、大河と手、繋ぎたい……」
「んっ……」
学校を迎えた朝、眠りが浅った……。
と、同時に若葉のことが頭の中で過っていた。
「……あぁっ」
めちゃくちゃ心臓がビクンッと跳ね上がりおり目がもっと覚めてしまった。
「あつっ……」
顔を洗い冷たい水で顔を冷やした。
「あぁ……」
まだ熱さは冷えてはいないが気分が浮いているのがわかっており俺はそのまま朝ごはんを食べ制服に着替えて家を出た。
外に出てみるが若葉はまだ来ていなかった。
まだ若葉が来ないかとソワソワしている自分がいる。
数分後。若葉の家の方から若葉が現れた。
「あっ……」
「お、おはよう……」
「あっうん……おは、よう」
挨拶すると若葉が下の方に視線を向いていて少し顔を赤らめていた。
「……」
そのままこっちの方に近づいてきた。
「……手、繋ぐ?」
「えっ!?」
若葉の方を見てみると小さく頷いていた。
「恋人になれたから、大河と手、繋ぎたい……」
「お、おぉ……」
若葉の手をギュッと握りしめると意外にもこんな小さかったっけと思ってしまうほどだった。
「……」
けどあったかく。若葉と足並みを合わせながら一歩一歩歩き出す。若葉の肩がたびたび当たりまくる。
「……悪い」
「うん。大丈夫……」
彼女の方を向くとこっちを見ながら真っ赤になっている若葉がそこにいた。
「……大河の手あったかいね」
「若葉もあったかいな」
「……うん」
小さく頷き。2人してずっと学校の校門まで手を握りしめて歩いていた……。
好きだよ 二髪ハル @2kamiharu
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