朝吹様
遠子さんの覚悟、この想いに、もう涙が止まらないです。
圧巻は最後の12行。この12行は遠子さんの魂の叫びのように強く熱く胸に響いてきました。
朝吹様、作品を発表する度にすごいものをお出しになる。いったい、いくつ抽斗をお持ちなのか……!?
作者からの返信
ブロッコリー食べました様
読んで下さって本当にありがとうございます。暗い話なので読者を選びますが、この時代のお話はわたしなりに真剣に書いています。
全体的に辛いお話でお勧めすることも躊躇われますが、中篇下と後篇にて遠子さんのその後が分かりますので、知りたい場合は読んでみて下さい……。
編集済
感情的な表現はされていないのですが
見てきたような描写をされているので、
情景が浮かんできます。
ハッキリとこう思ったというのを
書かれていないことで、
かえって、慎ましい感情が伝わります。
凄い筆力…ため息が出ます。
椎堂さんの想いが真摯なだけに…悲しい。
作者からの返信
時勢柄、当時の人たちはこれが最後かも知れないと想いながら人に逢っていたと想うので、回数としては数えるほどしか逢っていなくとも一回一回の密度は濃かったのではないでしょうか。
江田島兵学校は全寮制で、名のとおり島にあるんです。煉瓦造りの建物は残っていて今は自衛隊が使っています。
全国から集まっている生徒さんたちは週一回、遠い実家に帰る代わりに島のあちこちの家または旅館に宿泊して家庭的な気分を味わっていたのですが、世話になる家に若い女性がいたら、「おばさん」と呼ぶように云われていました。
その習慣をエピソードに入れています。
編集済
誤解を恐れずに申し上げますと……
私には、少々難しい内容でした。
ですが……
自転車の後ろに乗る、遠子の姿が鮮明に思い浮かび……螺子式の窓の鍵を外し、外の瓦屋根に張り付く花びらが……自然と目に浮かび始め──
ようやく自分が、物語と解け合い始めたのを感じています。
自転車の後ろに座る
それが、彼女の愛の全てだったのだと、感じました。
最後まで、読ませていただけそうです✨
作者からの返信
天川さん
ありがとうございます。
内容が内容なのでしっかり書かなければという意識のせいか、堅いことになってしまって申し訳ないです。
ジャンルによっては、ちゃらちゃらした軽い作品もあるんですよ~。
でも最初にきちっと書いておいたほうが、内容が内容なので(二回目)、大丈夫な人がついてきてくれるかなぁと。
辛いものは一切無理という方もいますので、人を選んでしまう作品ではありますが、あの災禍からまだ百年も経っていない時代に生きている者として、何かのかたちで、わたしなりに切り取りたかったのです。
あと昔の人は本当にしっかりしてます。
ニ十歳ならもう立派な大人。それが現代ではどんどん後ろにずれて、四十歳でも五十歳でも、なんだかまだまだお尻にたまごの殻があるような感じですよね。
戦争を肯定するはずはありませんが、国民全体が死と隣り合わせで、各々の責任を自覚していた、そんな特異な時代だったのでしょう。