KAC20237 いいわけ

黒井丸@旧穀潰

第1話 いいわけ KAC20237参加作品

 カクヨムさんで執筆して2年以上がたつ。

 その間に偶然人気が出た大友宗麟さんのお話を軸に、いくつもの未完成作と、途中で止まりながらも再回した作、今回の毎日更新と言う人間の限界に挑戦するために始めた気楽に書ける作品などを書いて来た。

 15日休まず毎日投稿である。

 正直、今日はもういいかと毎日思ったが何とか続けられた。


 ただ一つ。

 今回のようなお題に沿った作品だけは、最初とこの最後だけしか参加していない。


 ここで釈明と言う名のいいわけをさせていただきたいのだが、自分と言う人間は思いついた事を書くしかできない。


 最初の『本屋』と言うお題は元書店員だったためにすらすら書けた。

 というか思い出話を書きなぐっただけだ。(それでも読んでくださった皆様ありがとうございます)

 だが、次の『ぬいぐるみ』で完全に電波の受信が止まってしまった。

 いや、一応書こうとは思ったのだ。それで、3月6日の夜10時に

「そろそろ書くか」

 と、気合を入れてパソコンのスイッチを入れた所で気が付いたのだ。


『締め切りは3月6日のだろう?』と。


 仕事の場合、終業の17時までか終わるまで残業なのが一般的だが、そこは時間にルーズな作家が多い(はずの)小説世界。

 締め切りは当然23時59分59秒だと思っていたわけである。

 ところが正午にとっくに締め切りが過ぎていたと知った時の絶望感や、いかなるものか想像がつくだろうか?

 まさか、そんな健全な時間に締め切るとは夢にも思っていなかった。


 それから全参加の夢は潰え、新作のネタを書きながら、アイデアに詰まれば放置作品の続きを書くという戦法で奇跡的に続けることに成功したのだが、最後くらいは企画に参加しようと思い、こうして筆を執ったわけである。

 それもこれも、2作目でくじけるような締め切りを設定した方が悪い。

 ―というのが今回のコンテストを通してのいいわけである。

 





 ごめんなさい。

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