後書き

 此の後書きを持ちまして【焔の遊歩者】を閉幕とさせて頂きます。

 本作は私が普段、小説を執筆する中で感じた「才能とは何か…」、「人の恐ろしさとは何か…」を自問自答した末に思い付いた物語であります。

 本作に登場させた古本屋の少年の様に秀でた才を持つ者は確かに、此の現し世の中に存在します。そして、実際に、私の知人にも才を持つ者は多く居ます。併(しか)し、才とは一体何なのでしょうか。文の才、勉学の才、料理の才、運動の才…と例を上げていては際限がない程に才と云うものは存在します。そして、此れは考えれば考える程難解になり、分からなくなってしまいます。ですが、本作を読み終えた、読者の皆様には、今一度、才と云うものに就いて考えて頂きたいのです。

 若しかしましたら、まだ自分でも気づけていない…深い己が内に隠れた、未だ知らぬ才を、皆様は知ることができるかもしれません。

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【焔の遊歩者】 文屋治 @258654

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