地球儀
彼は地球儀を回し
地球儀を回し
ただじっとそれを見つめていた
だが
ふと彼は思った
こんなことをして何になるのだと
生きて行く為にするのではないし
ましてや死ぬ為でもない
どんなにそれを回そうと
どんなにそれを見つめようと
彼には何もできぬのだ
そして
希望で顔を輝かせ
彼は背を向けた
地球儀は見捨てられた
ぽつんと一つ
大空間に
だが
地球儀は知っていた
彼の未来を
彼がやがて戻って来て
何も言わず
地球儀を回し始めることを
地球儀は知っていた
高校時代に書いた詩二編 ピエレ @nozomi22
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます