怪異奇譚

エノ

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夢というのは不思議なものだ。現実では有り得ない事でも夢の世界の中だけではそれが当たり前だと思ってしまう。

『……………』

ほら、今だって俺の目の前に会ったこともない少女いる。口が動いているが何を言っているか分からないがそれが夢ってものだろう。

『………だよ』

なんだって、よく聞こえなかったもう一度言ってくれないか?

少女から返答は無い恐らく声が聞こえていないんだろう。

そんなことを考えていると視界がぼやけ始め世界が歪み始める___



ジリジリジリジリ

枕元に置いてある目覚まし時計が6時00を告げる。

いつもは寝ぼけ眼でアラームを消して二度寝をするのだが、なぜだか今日は目が冴えてすっと起き上がれた。こんなことは滅多にないので自分でもとても驚いて思わず時計の故障を疑ってしまった。

さて、奇跡的にいつもより30分も早く起きてしまったが特にやることもないがどうしようか?

適当に動画でも見て時間を潰そうかとも思ったが、なんか今はそういう気分じゃない。

「はぁ……しょうがない、学校行くか」

悩んだ結果俺はいつもより早く学校に行くことにした。我ながらもう少しいい使い方はなかったのだろうかと思う


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怪異奇譚 エノ @piimanprittsu315

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