ぼくは。

@nanasikuu

第1話

 夏が来て、セミの声さえも聞こえない炎天下。僕は気が遠くなるほど長い階段を上り続けていた。

 滴る汗を時よりハンカチで拭いながら上り続けながら、このままじゃ熱中症になって倒れてしまいそうだ。なんて考えていた。

 ここまでバスを降りてから十数分程度ではあるもののすでにばててしまっており、飲み物を先に買っておけばよかった。なんて後悔ばかりが浮かんでくる。

 それでもやっと階段の終わりが見えてきたことで少しばかり足が軽くなってきた気がする。

そうしてやっとの思いで上りきった先ではすでに先客がいた。

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