角川でデビューした原田知世

@abc2075

角川でデビューした原田知世

「今日は2023年3月17日金曜日だ」

「だから何だ」

「『零落』の映画の公開日だよ」

「どういう映画だ」

「漫画家の映画だよ」

「どんなストーリーだよ」

「まだ見てないからわからないが、今まで人気のあった漫画家が大きな転換期に直面するといった内容の映画みたいだ」

「人生の岐路に立つ、という内容か」

「そうみたいだ。小学館のビッグスペリオールコミックスの浅野いにお『零落』が原作の映画みたいだ」

「出演者は誰?」

「斎藤工みたいだ」

「そう」

「それだけか」

「それだけかとは、なに?」

「ほかに質問したいことはないのかということだよ」

「別にないよ。ほかに何を質問しろって言うだよ」

「監督したのが誰かとか」

「興味ないね」

「頼む興味を持ってくれ。監督したの誰かと」

「じゃあ持ってやるよ。監督したやつって誰だ?」

「竹中直人だよ」

「そう」

「それだけかよ。それだけでは話が続かないよ」

「だからどうしろっていうのか」

「この映画を監督した竹中直人のことだよ」

「そんなやつ知らないよ」

「頼む知ってくれ」

「じゃあ、どんなやつだ」

「俺が高校生1年生の時の3年生の上級生だよ」

「お前にそんな上級生がいたのか」

「いたんだよ。この竹中直人が監督した映画は実はこれだけではなく2005年にも『サヨナラCOLOR』の映画の監督もしたんだよ」

「だからなに」

「すごいだろう」

「そんな映画知らないよ」

「では今から知ってくれ」

「じゃあ今から知ってやる」

「実はこの映画のいいところが二つあるんだ」

「なに」

「一つ目は、この映画では、俺の横浜にある中学校と高校でもロケが行わられたんだよ」

「そうわかったよ」

「二つ目は、この映画の主人公がなんと俺のあこがれの女優なんだよ」

「誰?」

「原田知世なんだよ」

「原田知世って言えば『時をかける少女』だな」

「そうだよ、角川映画だよ。角川でデビューした」

「それで、原田知世がいいわけ?」   了




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