第3話 解説
*角川文庫の金田一耕助シリーズ
角川書房が「犬神家の一族」の映画と併せて仕掛けて大ブームとなっていた。
このころはテレビでも古谷一行の金田一耕助シリーズが放映されていて、書店は横溝正史の文庫本がずらりと並んでいました。
*鬼首おりん
関西では深夜ラジオでヤングタウンと言う番組をやっています。当時パーソナリティーだった笑福亭鶴瓶が同じパーソナリティーの浅川美智子さんに無理やり鬼首おりんの名前を押し付けて、彼女はこのラジオ番組の時だけ「おりん、りんりん、鬼首おりんです」と名乗らされていました。
当時尖っていた鶴瓶師匠は、放送禁止用語連発で一時干されていた記憶が有ります。
*デューン/砂漠の救世主
もう直ぐ第二部が公開される『デューン/砂の惑星』の続編。
今の表紙は加藤直之ですが、当時は石森章太郎が表紙と挿絵を描いていました。砂漠のイメージを出すためか、全て点描で描かれたイラストでした。
デューンシリーズは第三部『砂丘の子供たち』まで石森正太郎。『砂漠の神皇帝』から加藤直之に変わったと思います。
未だ当時は石ノ森章太郎ではなく、石森章太郎でした。
*モー様やドジ様
萩尾望都と木原敏江の二大少女漫画の巨匠。この頃の萩尾望都は少年チャンピオンで光瀬龍原作の『百億の昼と千億の夜』を連載していました。木原敏江は確か『摩利と新吾』を連載していたのではないだろうか。
*N・W・スミスシリーズ
C・L・ムーアと言う女流作家の幻想SF小説シリーズ。
太陽系をまたにかけるアウトローのノース・ウェスト・スミスが各惑星でセクシーな宇宙妖怪と渡り合う連作短編集。『大宇宙の魔女』『異次元の女王』『暗黒界の妖精』の三冊。
全て松本零士が絵を入れていて、どれもとてもセクシー。
三冊とも表紙絵は宇宙空間をバックに全裸の女性が描かれている。
特に『暗黒界の妖精』の表紙絵は『さらば宇宙戦艦ヤマト』のテレサのイラストと酷似していて、松本零士の使い回しだと作者は思っています。
*同じ作者の『暗黒神のくちづけ』
こちらは中世ヨーロッパが舞台のヒロイックファンタジー。
処女戦士ジルとういう女騎士が主人公で、やはりイラストは松本零士。
ただし表紙は夜空をバックにジルの横顔だけ。
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