第3話 解説

*角川文庫の金田一耕助シリーズ

 角川書房が「犬神家の一族」の映画と併せて仕掛けて大ブームとなっていた。

 このころはテレビでも古谷一行の金田一耕助シリーズが放映されていて、書店は横溝正史の文庫本がずらりと並んでいました。


*鬼首おりん

 関西では深夜ラジオでヤングタウンと言う番組をやっています。当時パーソナリティーだった笑福亭鶴瓶が同じパーソナリティーの浅川美智子さんに無理やり鬼首おりんの名前を押し付けて、彼女はこのラジオ番組の時だけ「おりん、りんりん、鬼首おりんです」と名乗らされていました。

 当時尖っていた鶴瓶師匠は、放送禁止用語連発で一時干されていた記憶が有ります。


*デューン/砂漠の救世主

 もう直ぐ第二部が公開される『デューン/砂の惑星』の続編。

 今の表紙は加藤直之ですが、当時は石森章太郎が表紙と挿絵を描いていました。砂漠のイメージを出すためか、全て点描で描かれたイラストでした。

 デューンシリーズは第三部『砂丘の子供たち』まで石森正太郎。『砂漠の神皇帝』から加藤直之に変わったと思います。

 未だ当時は石ノ森章太郎ではなく、石森章太郎でした。


*タバコを咥えて、ブックマッチで火を付ける

 百円ライターが発売されたのがこの少し前。それでもマッチを使う人はまだかなりいて、喫茶店やスナックには必ずブックマッチという紙に挟まれた本のようなマッチが店のロゴ入りで置かれていました。

 昭和の時代、どこにでもあったこのマッチは2023年に製造中止になってもう手に入らないとか。


*モー様やドジ様

 萩尾望都と木原敏江の二大少女漫画の巨匠。この頃の萩尾望都は少年チャンピオンで光瀬龍原作の『百億の昼と千億の夜』を連載していました。木原敏江は確か『摩利と新吾』を連載していたのではないだろうか。


*N・W・スミスシリーズ

 C・L・ムーアと言う女流作家の幻想SF小説シリーズ。

 太陽系をまたにかけるアウトローのノース・ウェスト・スミスが各惑星でセクシーな宇宙妖怪と渡り合う連作短編集。『大宇宙の魔女』『異次元の女王』『暗黒界の妖精』の三冊。

 全て松本零士が絵を入れていて、どれもとてもセクシー。

 三冊とも表紙絵は宇宙空間をバックに全裸の女性が描かれている。

 特に『暗黒界の妖精』の表紙絵は『さらば宇宙戦艦ヤマト』のテレサのイラストと酷似していて、松本零士の使い回しだと作者は思っています。


*同じ作者の『暗黒神のくちづけ』

 こちらは中世ヨーロッパが舞台のヒロイックファンタジー。

 処女戦士ジルとういう女騎士が主人公で、やはりイラストは松本零士。

 ただし表紙は夜空をバックにジルの横顔だけ。

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