本と青春の思い出は結びついて。

子供の頃に読んだ本は特別。
それはただ、小さい頃に触れたからというだけじゃない。
その本を貸し借りした記憶とか、その本を好きな人が読んでいた思い出とか、その本について友達と語り合った甘酸っぱさとか、そういうものを想起させてくれるから。

本作の主人公も、ある日書店で懐かしの本のタイトルを目にして、昔の記憶に想いを馳せる。

今日出会う本も、きっといつかの思い出になるんだろう。
次に本を開く時も、本作をそんな風に思い出すでしょう。

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