青空には花火だけでいい

ジャスミン コン

あの火花はどっちだろう

 日本でテレビ局に勤めるウクライナ人・カテリーナさんの番組を観た。


 カテリーナさんの妹が、

「爆弾が降ってくる空はいらない。青空には花火だけでいい。」

とさらっと放った一言が印象的で。


 詩的な表現に感じてしまうのは、私がリアルに爆弾が飛ぶ空を知らないからだ。

 詩的だなんてとんでもない。

 見上げた空に火花が散った時、反射的に「花火だ」としかインプットされていない脳内で、「爆撃」と変換された時の恐怖たるや。


 想像したらやはり恐ろしいのだけど、遠い話なのには変わりがない。ウクライナの戦争報道にも慣れてしまった。

 最初は胸を痛めていた映像も、最近は天気予報のように観ている気がする。現地の様子が映ると、「あれ?意外と良い身なりで普通の暮らしをしているっぽいね」とさえ思う。


 でもやっぱり、お墓にクマのぬいぐるみが添えられ、祖母らしき人が墓石をなでる姿には胸が締め付けられる。

 エンジニアの職を捨て日本に避難したら、言葉がわからないため清掃業しかなかったという女性に同情する。

 早く爆撃は止んで欲しいけど、その時は自分たちが「ロシア人」にされてしまう時だから絶望する、という言葉に絶句する。




番組のリンク

【届けウクライナの叫び】

https://www.nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/episode/te/R7QZXWVJ2W/

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青空には花火だけでいい ジャスミン コン @jasmine2023

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