数回、読み返しましたが、浅草が両国たちの企みを学校側に訴える、という方策は出来なかったのか? という疑問が残ります。
彼女は怒りに我を忘れて、この場所や蔵前にについて先の見通しが出来てないかんじですかね?
作者からの返信
彼女が学校側に訴えると「それを仮に匿名で行っても、訴えた人間が自分だと両国たちに判ってしまう可能性がある点」、そしてそのために「部内の関係が完全に決裂して、先輩から引き継いだ郷土研究部そのものも消滅してしまう点」を浅草さんは考慮したのだと思います。
さらにいうと両国たちに怒りを感じていたのは本当ですが、彼らの企みを教師側に訴えて何らかの処分を受けることになった場合、やはり部が消滅する危険があります。
勿論、それらを全て覚悟のうえで彼らの企みを止めるために学校に訴えるというのも選択の一つですが、それは二の矢というか最後の手段。
内向的でためこんでしまう性格の浅草さんは、まず婉曲的に彼らを妨害する方策を最初に選択したということでした。
全ては蔵前さんのために!両国くんがカリフォルニアの娘だったか!
作者からの返信
浅草さんとしては蔵前さんの大変さを目にしていただけに、安易に緑地地域と石像を残そうと画策する両国くんが許せなかったようです。
この場合の「カリフォルニアの娘」はまさに両国くんですね。