ヴァーチャリア設定資料・魔法＆スキル編

ライトニング

〇名称：『雷撃』（ライトニング）【Lightning】

〇効果：風魔法の応用で雷を打ち出す高度な攻撃魔法。

〇解説

　《風の精霊》の協力を得て大気中のイオンをコントロールし、雷を人工的に作り出して打ち出す魔法。威力は絶大で意外と遠距離まで届くものの命中精度はかなり悪い。

　本来、術者から目標までの空間のイオン分布をコントロールして雷が奔（はし）る電路を確保したうえで雷撃を放つことで必中を期す攻撃魔法だが、イオンをコントロールできる範囲（距離）は術者の力量次第。雷は大気中のイオン分布を制御して確保した電路を通るが、電路を確保できた範囲よりも遠いところで雷がどう流れるかは運しだい。

　大気中のイオンをコントロールするのは難しく、精密に電路を確保しようとするとハーフエルフのペイトウィン・ホエールキングでも数十メートル程度の範囲内しか制御できない（『雷撃』を使える他の術者の射程はせいぜい十数メートル）。しかし、周囲に雷が逃げてしまいそうな避雷針になりそうなものが無い空間で、大まかにイオンを集めればよいのであればより遠くまで電路を確保できる。ただし、イオン分布の集中度がいい加減な分だけ雷の制御もいい加減になり、命中率は低下しやすくなる。

　なお、イオン分布による電路の確保は風魔法に頼っているので、動く目標に対して追尾するように電路を維持するのは極端に難しい。動く目標に対しては目標を追尾するように電路を形成するのではなく、動く目標が飛び込みそうな場所に予め電路を形成しておいて敵を追い込む方法が有効。

　ちなみに、電路の形成が不十分だったり目標が近すぎたりすると、術者本人が感電してしまう危険性がある。

〇類似魔法

・『落雷』（サンダー）【Thunder】

・『雷嵐』（サンダーストーム）【Thunderstorm】