IF BADEND シャーロット編
9話で希が帰った後のIFストーリーです
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希が病室を出たのと入れ違いに誰かが入って来た。
「希なの?」
言い忘れた事でもあったのかと思い、問い掛けると、その人物はゆっくりとシャーロットに歩み寄った。
「アンタは!ジャック!」
「アナタが入院したと聞いて居ても立ってもいられなくなってしまいまして。」
「何のつもり!?」
「まあまあ、私は戦いに来た訳ではありません。同郷であるアナタのお見舞いに来たのですよ。」
「反吐が出るわ。」
「それにしても、この国は良い所ですね。食べ物も文化もとてもGoodだ。それに大和撫子でしたか?黒目黒髪の女性もとても美しい。やはり
「お前!ここでもそんな事を!」
「おや、何を怒る事があるのです。私はこの国を褒めただけですよ。まあ、少し摘み食いはしましたが。」
「今度こそ、お前を殺す。変身!」
コンパクトを使い魔法少女へと変身しようとするシャーロット。
だが、魔法少女へと変身する事は無かった。
「なんで!?変身!…どうして?」
「理由は2つ、1つ目はアナタの体力が回復していないから。2つ目は、アナタの心が憎悪で染まっているからです。もう、アナタは変身できない。」
「そんな!?」
「ジャックの言う通りだよ。シャル、君はもう光に見放されてしまった。」
「嘘…嘘よ…」
「ああ、可哀想なシャーロット。今、アナタを解放させてあげましょう。」
「いや、来ないで!いやあああ!」
「きゃあああ!!」
「どうしたの!?」
「患者さんが死んでる!?」
その後、シャーロットを担当していた看護師が病室に入ると、両眼を抉り取られたシャーロットの死体がベッドに横たわっていた。
病院の屋上の手すりに寄りかかったジャックはシャーロットと契約していた妖精を捕らえていた。
「どうして、シャルに執着したの?」
「シャーロットの姉であるメアリーは高潔な魔法少女でした。私は彼女をどうしてもコレクションにしたかった。しかし、彼女の右眼は私との戦闘により潰れてしまった。私は左眼だけでは我慢ができなかったのですよ。」
「だから、妹であるシャルを?」
「ええ、彼女が高潔な魔法少女になれば揃える事ができると思いました。しかし、彼女はメアリーでは無かった。慕っていた姉が死んだ事で、ただの復讐鬼になってしまったのです。彼女は美しくない。」
「なら、どうして殺したの?」
「澄んだ瞳をとても美しい。しかし、憎しみや怒りで濁った瞳もまた美しいのではないかと思ったのです。結果は上々、彼女はメアリーの代わりにはなり得ませんでしたが、混沌の美という物を私に教えてくれました。彼女はきっとこのために生まれてきたのでしょう。」
「ふざけた事を言わないで!シャルは!」
「はいはい、演説を聞く気はありません。もし生きていたなら会いましょうね。」
「な!?」
屋上から妖精を放り投げたジャックは一瞥する事無く、去って行った。
新たなコレクションに満足して
爆弾魔が悪の組織の幹部になった場合 マーベ @sennsi
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