活動報告 3話 高鳴り

「不思議な奴が奴がいたもんだなぁ、王都で見かけるような高い服を着ているにも関わらず、こんな山の中にいるし、例のガキを匿っていたしよぉ」


男は興奮してるように笑いながらこちらに歩いてくる、男が1歩進むたび僕の足は震え、必死に逃げようとしている。それでも僕は逃げる訳には行かない、だって母さんは絶対ここで逃げないから。


「5秒でお前を始末し、全力で奥のガキに追いつく、それじゃ正義のヒーロー……あばよ」


その言葉を放った瞬間、男は走ってここまで突撃してくる、僕はそんな早い斬撃に動けないまま腕を切られる


「あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!」

「やはり、大したことはな、い、か……えっ?」


僕の腕は切られたはずなのに、何故か繋がっていて痛みすらもう引いていた。


「お前は『能力者』だったか、早く言えよな結局お前を殺す事には変わらないけど」

「何故、モノを狙う? 」

「もうすぐに死ぬ人には教える義理は無いね」


そう男か言った瞬間に僕の拳は男のお腹を捉えていた、楽しい心臓が全身が高鳴っているのを感じている、今僕いや俺は戦いを……


「楽しんでいる」

「お前は何言って……」


俺の拳は男に猛烈な連打を与えている、楽しい、ここまで興奮している事は今までに無い

、そんな事考えているうちに男はとっくに気絶していた。


「俺は正義のヒーローだ、だからお前を警察に届けるまで、気絶しときな」


そして俺はモノが走って行った所へ全速力で走って行った。


「モノ何処に行った!! 」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


しばらく走り続けるがモノの姿が見えない、そんな事で困っていると、後ろから爆発音が聞こえてくる。


「フリーデンの仲間に手を出すとは、覚悟は出来ているんだろうな、奴隷商さん? 」

「フリーデンってモノが来た所か! 助けが来たんだな、良かっ……」


僕が安堵していると、男は僕の頭に巨大な石をぶつけているような拳で殴ってきた


「お前、何してるんだ……」

「フリーデンに手を出した事を後悔するだな、 俺は転移者を死体でも良いから回収しないといけないんだ」


言ってる事は意味不明だが、まださっきの力が少し残っているうちにモノに会いに行かないと。


「モノは……何処だ? 」

「フリーデンがもう回収した」


その言葉を聞いた瞬間に、2人の攻撃は交差する、僕はさっきの様に連打を繰り返そうとを持っていたが身体がまるで言うことを聞かない。


「能力者はお前だけでは無いという事だ」


その言葉と同時に僕のお腹に穴ができ、僕の意識は落ちていった。



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