第31話 紙と電子のいいところ

 小鳥あるみがリアル書店と電子書店で働いて感じたことです。


 紙版と電子版はイコールでないこともしばしば。最終的にはお客様の好み次第だと思いますが、お問い合わせで多かった違いについてまとめます。


 ◆紙版

いいところ

 ・触感、嗅覚でも楽しめる

 ・読みたいページにすぐ戻れる

 ・特典ペーパーなどが多い

 ・限定版、特装版、おまけ付の種類が多い

 ・間違えて購入した場合、条件が揃っていれば返品可能

 ・古本屋に売ることが出来る

 ・友人と回し読みが出来る

 ・サイン本をかいてもらえる

 ・古紙リサイクルができる


ちょっと課題

 ・増えてくるとかさばる、重い

 ・紙が劣化してしまう

 ・書店に行かないと購入できない

 ・重版が行き届くまで、タイムラグが発生してしまう


 ◆電子版

いいところ

 ・値引きがある、ポイント還元率が高い

 ・セット販売、電子限定の合本版がある

 ・売り切れにならない

 ・暗くても読める

 ・文字の大きさや、フォントの変更が可能

 ・ネットが繋がっていれば24時間いつでも購入できる

 ・データなので劣化しない

 ・恥ずかしい本を他人に見られる可能性が低い

 ・エッチな作品が豊富


ちょっと課題

 ・子どもなど、決済方法をもっていないと購入できない

 ・絶対に返品不可

 ・数店舗の本棚を1つに出来ない

 ・配信停止されると、強制的に読めなくなる可能性がある

 ・ストアが閉店した場合、購入した本は読めなくなってしまう

 ・作品によって、電子配信されていない。または電子の配信日が遅いことがある

 ・紙版にある特典ページなど、一部掲載されていない作品がある

 ・一部有名人が、加工されて見られなくなっている

 ・各ストアでセールを実施しているので、最安値を検索するのが大変

 ・データ容量によって、画質が粗い場合がある

 ・データ通信料がかかる


つらつらーっとあげてみました。

お得にたくさん買いたいのであれば、電子がオススメです。小説は文字メインなので、電子がオススメ!文字を大きめにしておけば、片手でさくさくページ送り出来ます。

電車内での読書の場合は、ページめくるのが意外と大変なので電子がオススメです。


 自分の生活圏内に近い電子書店を利用するのがオススメです。ポイントの貯まりやすさ、同サービスを利用することでさらなる特典をもらえることもあります。

漫画しか取り扱いがない電子書店、エッチな作品に力を入れている書店、文学に力を入れている書店など、様々なので自分の好みを見つけてみましょう!


 あちこちの電子書店で本を購入してしまうと、本棚が分かれまくるので購入する書店は絞る方がいいです。

1巻はA書店、2巻はB書店、3巻はどこの書店だったっけ?というお客様、多かったです。


 あるみは現在、会社勤めとしての書店員は休止しています。が、面白かった本について紹介したいというパッションは別の形で昇華しています。

 あの頃の珍事件もろもろ、読んでいただきありがとうございました!

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平成書店員 小鳥あるみ ぶちお @buchio_torisuki

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