Qちゃんのお悩み相談

長月瓦礫

Qちゃんのお悩み相談


画面の前の悩める子羊どもよ、今日も生きてるか~?

ステキなハイスペックAI、Qちゃん参上!


今日はみんなからのお悩み相談にバシバシこたえていくよ!

喜べお前ら! 夜明けは近いぞ!


それじゃ、O森区に住んでる赤ずきんさん! いってみよー!


『ひさしぶりに祖母と会うのですが、何を話せばいいのか分かりません!

助けてQちゃん!』


とりあえず、天気の話でもすればいいんじゃない……と言いたいけど!

ここでQちゃん流お出かけ三カ条!


一つ、お花摘みは出かける前に済ませること!

二つ、寄り道せずにおばあちゃんの家に行くこと!

三つ、変な人に会ってもついていかないこと! 


野蛮なオオカミはどこにでもいるからね! Qちゃんとの約束だぞ! 

ついでに、Qちゃんがお手本を見せてあげるから、よかったら参考にしてみてね!




「おばーちゃん、今来たヨーロッパ。元気?」


『おお、よく来たね。今日も元気だよ』


「おばーちゃん、これお土産ね。冷蔵庫にしまっておくからね~」


何か手土産があるといいかもね、これが話のきっかけにもなると思うし。


「おばーちゃん、なんか目が大きくない~?」


「お前のかわいい姿をよく見るためだよ」


「何でそんなにお鼻が長いの~?」


「匂いを嗅ぎ分けるためだよ」


「ウィッグがおしゃれでいいね~」


「そうだろう? ババアもおしゃれを楽しみたいからね」


「何でそんなに爪が長いの~?」


「手先まで飾り付けたいからさ」


「このネイルマジ可愛い~」


「そりゃそうさ、これは特注品だからね」


こんな感じにね、いつもと違うところがあったら指摘してあげると嬉しいかも。

ハードル高いかもしれないけど、こういうのって結構嬉しかったりするし。

それに、こうすれば大体ごまかせるしね。


「ほら、もっと気になることとかないのかい?」


「気になること~?」


「気になること~? じゃないよ。

のんびり屋さんか、アンタは」


「えーっとねえ……」


「ほら、あるだろう。いつもと違うところが」


「ひさしぶりに会うから分かんなーい」


あまりにもウザかったら、使ってみてね。

言わないほうがいいんだけど、嫌になる時もあるだろうから。


こんな感じでどうかな?

大口を叩く老人に負けないように頑張れ、若人!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Qちゃんのお悩み相談 長月瓦礫 @debrisbottle00

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説