上京ホストとノンケ漫画家の癒しのぽかぽかラブ♡

二人が一緒に食べる食事がおいしくてあたたかくて、読んでいるだけで胸いっぱい幸せになれます。毎話登場する食事は決して贅沢なものではなくシンプルな定番メニューで、誰もが食べたことのあるようなものですが(調理シーンの描写も楽しくて、随所に見られる時短テクなど生活感が滲み出ていていい…)それを食べた春の反応で、孝太郎の作るその定番メニューたちがどれもすごく美味しいんだなとわかります。自分が作ったご飯をこんなに美味しそうに食べてくれる人がいたら、ゲイじゃなくても好きになっちゃうのでは?と思う程です。本当にご飯を食べる春ちゃん幸せそうでかわいい…

そして普段は敬語の孝太郎が動揺した時や気を抜いた時にこぼす関西弁がたまりません。動揺しながらもきっちりツッコんでいて、すごくナチュラルに関西出身のバックボーンが感じられます。特に序盤の春の限界漫画家らしい(?)ぶっ飛んだ生活習慣や発想に動揺する孝太郎がすごくかわいくて面白くて、読み進める手が止まりませんでした。

ボロアパートで幸せに食事を囲む二人の素朴で幸せな日々を見ていると、うっかり孝太郎がホストなのを忘れそうになるのですが、孝太郎のホストとしての仕事ぶりもすごくかっこいいです。常連さんとの関係性も素敵で、思わず孝太郎のいるホストクラブに行ってみたくなっちゃうのですが…大阪時代のホストクラブの先輩である明の登場でこの仕事のシビアさやダーティな面も見えてきます。しかしこういった側面が描かれることでより一層孝太郎の人間的な魅力が感じられるので、夜の世界を描いた作品にあまり触手が伸びない方にもぜひ一度読んで頂きたいです。

でも孝太郎のご飯が食べられるお店はホストクラブよりももっと行きたい!絶対実現してほしいです。春のピュアな感性で描かれる漫画もすごく読んでみたいです、きっと孝太郎と一緒にいる限り創作の源泉が尽きることはないので♡たくさん名作を生み出してほしい…孝春の人生に幸多かれ!