第2話 関わりたくない初恋女子に迫られ(?)てます。
「よーしそういうことだから、仲良くしてやれよ。席は・・・・・遠坂の後ろが空いてるな。そこに座れ」
「分かりました」
うげッ! なんで俺の後ろが空いてるんだ!
俺の席は窓際の一番後ろから2番目。俺の後ろは誰もいない。
なんて運が悪いんだ。
「よろしくね、遠坂くん」
後ろを振り向くと、天使のような笑顔でにっこりと笑いかけてくる。
「よ、よろしく・・・・・」
どうか関わらずにすみますように・・・・・!!
って願ってた数時間前の俺、その願いはただ今破壊されてますよ。
ついでに平穏な日陰ライフも破壊されてます、ぐすん。
現在の時間は12時。ちょうどお昼休み。
なぜか俺は矢並沙耶、改め平野江さんの隣で弁当を食べている。
なんでこうなったか? それは十分ほど前に遡る。
午前の授業は問題なく受けられたが、昼休みになった途端、平野江さんが話しかけてきたのだ。
俺がいつも通り友人と食べようと準備しているところに、
「遠坂くん。一緒にお昼食べない?」
と悪魔の声が掛かった。
周りの視線が痛い、痛いよ! 平野江さんは美少女だからクラスでも狙ってる男子たちが大勢いる。
その自分が狙ってる女子が他の男に声をかけたらどうなる?
当然、気に入らないよな。
「い、いやぁ、俺は男友達と食べるんで・・・・・」
「遠慮しなくていいんだよ? それに、席近いしこれから色々遠坂くんとも関わると思うから仲良くなっといた方がいいと思うんだけど・・・・」
俺が断ると平野江さんは悲しそうにそう言った。
そんな悲しそうな顔しないで! 昔のことも合わせて罪悪感がすごいから!
戸浪たちに助けを求める。
『おい! 俺を助けろ! 俺は彼女とは食べたくないんだぁー!』
『やだね。お前みたいに睨まれたくはない。それに美少女と食事できる機会なんてほとんどないんだから今のうちに楽しんどけ』
『こ、この薄情者めーーーッ!! あとで覚えてろよっ!』
それ絶対関わりたくない言い訳だろ!
とそんな感じで俺は平野江さんと弁当を食べるに至ったのでした。
ーーーーー
「ねえねえ。遠坂くんってどの辺に住んでるの?」
「えーっと・・・・世◯谷だけど・・・・」
「へぇ! じゃあもしかしたら私が前に住んでたところと近いかも! 私もアメリカに行く前世◯谷に住んでたんだー」
なん、だと!?
や、やめてくれー! もしかしたら同姓同名かもしれないのに本人だと裏付けるような情報を寄越さないでくれぇ!(未だに信じたくない遠坂)
「そうだ、お昼食べ終わったら学校案内してくれない? 今日転校したばっかりだから全然この学校について知らないんだよね。だめ、かな?」
や、やめてくれー! もう関わらないでくれぇ! 俺が昔お前をいじめてたヤツだと知ってるならなんで構ってくるんだー!
ていうか知らなかったらこんなピンポイントに俺に構ってくるわけないしな。
でもそんな上目遣いでお願いされたら普通の男子は断れないよな・・・
美少女の上目遣い、破壊力抜群だよッ!
「・・・・・いいよ」
「ほんと!? ありがとう遠坂くんっ!」
思わず頷いてしまった俺は悪くないぞ!
それと平野江さん、お礼を言うのはいいけど手を握るのはやめてぇーー!
男子たちの視線が痛い、痛いから!
痛っ、いたたたたっ
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後ろの席の平野江さん、なんでそんなに構ってくるんですか? ラムココ/高橋ココ @coco-takahashi
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