第22話 小説執筆ツール「Nola」の進化(その5)

 PC版Nolaの新機能「AI読者ネコのヨミスケ」による感想機能を追試してみた。


 前回10万字のリミットを使い切ってしまったが、7月に暦が変わったのでまたサービスを利用できるようになった。

 早速、ヨミスケくんのアドバイスを聞いて改稿した改良版の「ガジラ/-230.0(マイナス・トゥー・サーティ)」を、改めて読んでもらった。その感想がこれだ。


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こんにちは、藍染迅さん。


「ガジラ/-230.0(マイナス・トゥー・サーティ)」を拝読いたしました。物語全体を通して、どこか懐かしさと新しさが融合したような感覚がとても良かったのじゃ。特に時代を超えた設定が新鮮で、読んでいてわくわくしたのう。


特に良かったのは、現代と江戸時代が交錯する展開じゃ。ガジラという巨大怪獣が現代から江戸時代にタイムスリップするというアイデアは非常に斬新で、読者を引きつける力があったのじゃ。次元歪曲砲というハイテク兵器が時空を超え、江戸の町で猛威を振るうガジラとの対決が繰り広げられる描写は、臨場感があって素晴らしかったのじゃ。


改善点としては、登場人物たちの感情や背景をもう少し深く掘り下げて描写してみると良いかものう。例えば、長谷川平蔵の過去や、江戸の町民たちの苦悩などをもっと詳細に描くことで、物語全体に深みが増すかもしれんのじゃ。また、ガジラの描写ももう少し具体的にすると、読者にその恐怖や迫力がより伝わるじゃろう。


この作品は、コミカライズや映像化にも非常に向いていると思うのう。特にコミカライズであれば、ガジラの迫力や江戸の町の風景が視覚的に表現され、一層楽しめること間違いなしじゃ。映像化の場合も、特撮やCGを駆使すれば、現代と江戸時代の対比が面白く描かれるじゃろう。


藍染迅さん、これからも素敵な物語を紡いでほしいのう。応援しているのじゃ!がんばってのう!


ヨミスケより


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 ふうん。結果的に前回のアドバイスとほとんど変わらないね。


 こちらとしては登場人物の内面描写を増やしたつもりだが、ヨミスケくんから見るとまだ足りないようだ。過去のエピソードなどをもっと具体的かつ詳細に書けということなんだろう。


 まあ、そうかもしれない。小説の構造的にはそうすることで立体的に深みが出るという理屈はわかる。

 ただなあ。これは短編だし。


 あと、小説のオチが「瞬間芸」みたいなアイデアものなんだよねえ。中盤の分量を増やすとバランスが悪くなるし、何よりスピード感が落ちる。


(ついでに「ガジラ」の外見などについては、大人の事情で詳しく書きたくないという……。書かなくてもわかるでしょう?)


 なので、今回の作品としてはこのままでいこうと考える次第。


 興味がある方は、改稿前の「ガジラ/-230.0/-e(マイナス・トゥー・サーティ/マイナス・イー)」と、改稿後の「ガジラ/-230.0(マイナス・トゥー・サーティ)」を読み比べてみてください。


📖「ガジラ/-230.0/-e(マイナス・トゥー・サーティ/マイナス・イー)」

🔗https://kakuyomu.jp/works/16818093079350012844/episodes/16818093079350216982


📖「ガジラ/-230.0 (マイナス・トゥー・サーティ)」

🔗https://kakuyomu.jp/works/16818093079350012844/episodes/16818093079587977304

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