第21話 小説執筆ツール「Nola」の進化(その4)

 今回はアプリ版「Nola」の新機能をご紹介する。その名も「Nolaエージェント」だ。


 「ノラ」なのにエージェントとはこれ如何に?


【Nolaの紹介文から引用】


「Nolaで書いた作品の商業化を支援するエージェント機能を追加しました」

「ワンタップでエージェント連携ができるので、手間なく商業化の可能性が広がります」


 ■特長1:作品ごとに設定できる。

  ・作品ごとにオン・オフできるので、自由度が高い。

  ・オンにした作品のみをエージェント・チームが確認し、商業出版につながりそうな出版社に営業提案する。


 ■特長2:「編集部の掲示板」機能と連動。

  ・掲示板導入企業のみが閲覧できる形式で、作品をマッチング。


 ■特長3:非独占なので他サイトの掲載OK。

  ・オファーが届いたらメールで連絡。

  ・ユーザーが条件を確認し、商業化可否を判断。

  ・(Nolaを運営するIndent社は)商業化権の独占を行わない。


 ■特長4:すでに20社以上の企業と連携。

  ・KADOKAWA、一二三書房、光文社、FUNGUILD、emoleなど。


 説明を読む限り、フェアで手離れの良いサービスだと思われる。まさに商業化のためのエージェントを雇ったような効果が見込まれる。


 連携されるデータは「テーマ」、「プロット」、「原稿」、「登場人物」などを含むNolaに登録した作品データなので、後から何か入力する必要はない。執筆ツールとしての機能と上手に連動していると言えよう。


 商業化を目指す小説家ワナビーなら利用しない手はないと思われる。


 Indentとしては紹介料を稼ぐわけではなく、「Nola利用者からの作家デビュー」をプロモートしたいという戦略なのだろう。その結果、提携企業を増やし、広告収入を得るというビジネスモデルだろうか?


 NolaプレミアムユーザーとしてはNolaがプラットフォームとして勢力を伸ばすことは歓迎なので、本サービスの成功を祈りたい。

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