ACT.02/梟

 †


 話がまとまったので、早速、出発することになった。


 解呪の依頼自体は珍しくない。ナキアは、一通り必要な道具や薬品の入った仕事鞄を用意すると、それとは別に大きな背嚢を引っ張り出してきた。


 慣れた手つきでそこにロープ、手ぬぐい、水袋、ナイフ、ランプに火打金、手鏡、蝋燭、財布、鍋を一つ、それから、日持ちする食料――ビスケットやナッツ類など――をてきぱきと入れていく。


 外套に身を包み、扉の横の樫の木の杖を手に取ると、あっという間に旅支度が整った。


 カルラは、目を丸くしていた。この混沌とした小部屋の中から、必要な物を次々と取り出してはしまっていくナキアに驚いているようだった。


「部屋は散らかっていても、どこに何があるかは全部把握しているので」


 魔女は唇を尖らせた。誇張では無い。つまり、単純にだらしがないのではなく、これが機能的な並べ方なのだ、ただちょっと人には見せられないだけで――ということを主張したいらしい。旅支度の際も、ときどきひっかかって本の山が崩れたりしたのは見ないことにする。


「ああ、なるほどな――」カルラは、曖昧に微笑んだ。「そういえば、魔女殿は馬は持っているのだろうか?」

「いえ……遠くへ行くときは、麓の町でロバを借りたりはしますが」

「そうか。では、私の馬と相乗りしていく形でいいだろうか。荷物は、ディオルの馬に積もう」

「わかりました」


 カルラがドアを開ける。

 三頭の馬が、小屋から少し離れた場所に留められているのが見えた。

 ほかには、何も無かった。

 何も無い、というのは、『何事もない』という意味ではなく、むしろ、その逆だ。



 誰も、いなかった――。



 カルラが、見張りを命じておいた筈の、二人の騎士の姿が、影も形も見えないのである。


「――ディオル? ゲーニス!」


 カルラが、見張りに立っているはずの二人の名前を呼ぶ。


 返事は無い。返ってくるのは、沈黙ばかりであった。


「……魔女殿、失礼する」


 カルラは、滑らかな動作で抜剣をすると、逆の方の手でナキアを自分の近くに寄せる。騎士の警戒心が高まるのを、魔女は肌で感じた。


 張り詰めた空気が、山間に流れる。


 カルラは、つながれている馬の近くに、何かが落ちているのを目にする。

 落ちているものは、小包ほどの大きさで、馬が陰になってしまっているため、小屋の入り口からはよく見えない。色がどうやら茶色っぽい、ということしかわからなかった。


「魔女殿、私から、離れないように」


 カルラの言葉に、ナキアはただ頷いた。

 ふたりは、警戒を解かないまま、ゆっくりと近づく。


 距離が近づくにつれ、落ちている『何か』の正体が、ふたりにもわかった。


「――ッ!」


 ナキアが息を呑む。

 馬の陰に落ちていたのは、さきほどカルラに見張りを命じられた、ディオルとゲーニス、ふたりの騎士の――生首だった。


 ごろりと、転がる首。意思のない目が、カルラとナキアに向けられていた。


 ――ふたりの騎士の頭部を見て取ったカルラが、反射的に自分の後ろにいるナキアの頭を抑え、強引に地面に押し倒した理由は、もはや『直感』というほかになかった。


 一瞬の間に、女騎士の脳内に走った思考を整理すると、こうなる。


 ディオルとゲーニスが何者かに殺されたのは言うまでも無い。

 それを行った襲撃者の狙いは、まず間違いなく、魔女であるナキアの命だ。


 だとするならば、なぜふたりを殺したあとに、わざわざ首を切断し、小屋の入り口から見えるところに置いておいたのか。そんな手間をかける必要が、どこにある。不合理な行動に思える。


 答えは、カルラとナキアに見つけさせるためだ。


 ディオルとゲーニスを始末し、ふたりが姿を消した時点で、カルラとナキアに警戒の念を抱かせてしまうことは避けられない。見張りを命じた騎士がふたりともいなくなるというのは、明らかに異常事態だからだ。


 で、あるならば、その警戒状態を、どうにかして解かせなくてはならない。

 襲撃者は、そのために二人の死体を利用したのだ。

 他人の生首をいきなり目にすれば、人はぎょっとせざるを得ない。仲間であれば、なおさらだ。死体の発見は、抗いがたい恐怖と衝撃をもたらす。訓練を積んでいたとしても、一瞬の精神的動揺は避けられない。


 そのために、襲撃者はわざわざ殺したディオルとゲーニスの死体から、頭部を切断し、これ見よがしに置いておいたのだ。あえて、発見させるために。そうして、女騎士と魔女を揺さぶるために、だ。


 逆説的にいえば、襲撃者が隙を作れるタイミングはここしかない。ふたりが生首を発見した、この瞬間以外にはあり得ない。なぜなら、この期を逸してしまえば、カルラとナキアはより一層周囲への警戒を強くしてしまうからだ。それでは意味が無い。


 だから、襲撃者が最初の攻撃を仕掛けてくるとすれば――それは、カルラとナキアが生首を発見した、この瞬間になる。


 カルラは、そう考えて、咄嗟に、ナキアの頭を抑えて屈ませたのだ。反射的な行動だった。言語としての思考――というよりも、もっと速く、もっと原始的な、それこそ野生動物の持つ、本能的な反応といえたかもしれないが――とにかく――、


 結果的に言えば、カルラの行動はこの上ないほどの『正解』であった。


 なぜなら、ふたりが地面に落ちている物体を、ディオルらの生首だと認識したその瞬間には、すでに後方の死角――小屋の屋根の上――から、黒い影がナキアへ向かって跳びかかっていたからだ。


 一閃。


 影より放たれた斬撃は、つい一瞬の前まで、ナキアの首があった空間を薙いでいた。


 ナキアの髪の毛が数本、切られて舞う。

 カルラが、ナキアの頭を下げさせたおかげで、紙一重で回避に成功したのだ。


 女騎士は、跳んできた襲撃者が着地をするより早く、その胴体へ向けて剣を走らせる。

 鋭い一撃。影へ刃が吸い込まれる。


 襲撃者は己の剣で攻撃を受けると、それを反動にしてさらに遠くへと飛び去った。距離を開け、カルラとナキアから離れた地点へと着地した。


(軽い――)


 カルラは、手応えのなさに驚く。たしかに強く打ち込んだ筈であるのに、吊した布に棒を叩きつけた時のような、異様な感触であった。


 地に降りた黒い影が、すっくと立ち上がり、ふたりに向き合う。


 襲撃者は、老人と言って良い年齢の、ひとりの男であった。

 浅黒い肌に、短かく刈り込まれた白髪。大きな鷲鼻に、猛禽類を思わせる鋭い瞳。頬に大きな古傷がついている。

 やや小柄な体躯ではあるが、それでもカルラと同じくらいの身長だ。ゆったりとした、黒い外套は、たくさんの鳥の羽を縫い合わせて仕立てられているようだった。


 得物も特徴的だ。さきほど、ナキアを亡き者にせんと振るわれた剣は、その刀身が、波を打っているように蛇行している。


(強い――)


 カルラは、目の前の老人が、相当な使い手であることを、対面した瞬間に悟った。

 そして、油断なく蛇行剣を構える男。その所作に、奇妙な点があることに、カルラは気づいた。


 一切の音がしない・・・・・・・・のである。


 歩行の音がしない。これは、わかる。自身の足音を消すことは、暗殺を生業とする稼業にとっては、必須のスキルと言っていい。


 だが、男からは、それ以外の『音』も、まったく聞こえてこないのだ。

 呼吸音。動いた事による、衣擦れの音。そして、思い返してみれば、先の襲撃――跳びかかる瞬間の音。外套のはためく音。振るわれた剣の、空を切る音。さらには、着地した時の音。そして、カルラの斬撃を受けた際の音さえも。


 たしかにそこにいるのにもかかわらず、まるで、そこに存在していないかのように、男からは音がしないのだ。


 老人の、唇が動いた。声は出ない。カルラは、その唇の動きを読んだ。


【魔女を置いて、ここを立ち去れ】

「風の噂に聞いたことがある」カルラが言った。「王都の暗殺者アサシンギルドには、一切音を立てることのない、〈梟〉と呼ばれる、凄腕の殺し手がいると――それが、貴殿か」

【抵抗せずに魔女を置いていくなら、お前の命は保証する】

「ディオルとゲーニスも貴殿が殺したのか? 他に仲間は?」

【邪魔をするなら、お前から殺す】

「生憎だが、私は、命に代えても彼女を守護まもる。そう誓った」

【そうか】男は、蛇行剣を逆手に持ち替えた。【では、先に死ね】


 会話は、そこで終わりだった。

 カルラも〈梟〉も、この盤面の終局が、どちらかの命を持ってしてでしか成されないことを理解したからだ。互いに引く気はない。ならば、どちらかが死ぬしかない。


 しかし、カルラも梟も、動くことは無かった。構えたまま、相手の出方をうかがっている。厳密に言えば、動くことができないといった方が正しい。


 ふたりの間合いは、およそ五歩程度。先手を取って踏み込めば、相手の命に刃が届く距離だ――で、あると同時に、後手の対応も間に合う距離でもある。いくら先を取ろうとも、その一撃を防がれれば、返す刀で命を落とすのは、自分になることは想像に難くない。


 カルラは、先ほどの一合の打ち合いの、妙な感触が手に残っていた。体重を持たないのかと思うほどの軽さ。そして、剣を受けるときですら、音を鳴らさない梟の技量。その印象が、迂闊に飛び込むことを自重させていた。


 先に動いたのは、梟だった。


 足を一歩踏み出した。当然の用に、地面を踏みしめる音もしない。踏み出した足をを軸足に、身体を捻りながら、槍を投げる要領で、手にした蛇行剣を、カルラに向けて投げつけてきた。


 投擲――。


 選択肢としては、まっとうであると言えた。これならば、先手を取りながら、ある程度の安全性も確保できる。武器を手放してしまうというデメリットもあるが――、


(蛇行剣は、囮。まず間違いなく梟は、別の武器を隠し持っている)


 蛇行剣は、見た目だけではなく、重心も特徴的なのか――回転する事無く、まっすぐと、一直線にカルラに刃を向けて飛んでくる。女騎士は、手にした長剣で、それを弾こうとした。その際に、梟から視線を外すことはしない。飛ばした蛇行剣に注意を向けさせておいて、近づいて二の太刀を狙う腹づもりに違いないからだ。


 その時。


 空中で、剣の軌道が変わった。

 あり得ぬ挙動であった。


 空を飛ぶ鷹が、獲物を見つけた時のように、急激に。

 カルラを目指して飛んでいた剣が、彼女の斜め後ろにいるナキアへ向けて軌道を変化させたのだ。


莫迦ばかな)一瞬の動揺。(――糸か!)


 軌道が変わる直前、梟が左手を動かしたのを、カルラは見逃さなかった。蛇行剣の柄の先端には、目に見えないほどの細い糸が取り付けられていたのだ。糸の端は、梟が左手で握っており――それを操ることで、空を飛ぶ剣の方向を変化させたのである。


 梟は、戦いの前にカルラと言葉を交わした。

 その目的はなんだったのか。

 まさか本気で、脅しを掛ければカルラがナキアを置いて逃げると、そう思っていたのか。


 そうではない。あの時点で、梟はカルラとの殺し合いが不可避であることを察していた。

 目的は、別にあった。梟の放った言葉――。


 【邪魔をするなら、お前から殺す】【では、先に死ね】


 【お前から・・・・殺す】【先に・・死ね】


 梟がわざわざ会話をしたのは、これらのワードを、カルラの意識に打ち込むためだ。


「ナキアを殺す前に、カルラから殺す」


 そう宣言をすることで、ほんのわずかではあるが、無意識下に、カルラと梟の一対一へと意識を向けさせたのだ。守る者のいる一対二ではなく、技と技を競う一対一であると。


 無論、カルラとてナキアを完全に意識の外に置くような素人ではない。伏兵の可能性もあるこの状況では、ナキアを守ることが第一優先事項なのだから。


 しかし、それでも――ワードを打ち込まれた影響で、ほんのワンテンポだけ、反応が遅れた。瞬き一回にも満たない、わずかな遅れ。


 だが、梟にとっては、それで十分だった。


 カルラが、ナキアへと飛んでいく蛇行剣を打ち落とす、その瞬間――。

 梟は、さらに糸を繰り、剣の動きを操作した。


 梟の話術により生み出された、一瞬の猶予。

 その猶予の間で、蛇行剣の角度を、ほんのわずかに傾けたのだ。


 剣と剣がぶつかる瞬間。生じた角度と、梟の精妙なる糸の操作技術。それから、蛇行剣の特徴的な波打つ刃の形状がもたらす、モーメントの変化の合わせ技により――。


 蛇行剣が回転した。


 ぐるりと、カルラの長剣の周囲を数回転。

 蛇行剣の柄には、糸が付いている。その状態で、回転すれば、


(剣が封じられた――!)


 カルラの剣に、梟の糸が絡みついた。武器を封じること。それが、梟の狙いだった。


 当然、梟は既にカルラに向かって走り出している。

 五歩程度の距離など、梟に取っては無いに等しい。

 彼の右手には、いつの間にか――まるで手品のように――大振りのナイフが握られていた。


 もし、カルラが糸の絡んだ剣で、強引に迎撃を試みれば――梟は糸が弛まないように、引っ張りながら近づいているため、少し糸を操作するだけで、剣の軌道を操ることができる。空振りさせ、その隙にカルラの喉を裂き、胸を突き、太腿の血管を切断することが可能だ。


 カルラが剣を捨て、徒手空拳による防衛を試みれば――その防御した腕を切りつけることができる。ナイフの刃には強力な麻痺毒が塗られているため、それで勝負が決まる。


 可能性は低いが、カルラが回避を試みれば――距離を取るためには、カルラは後ろに動かなければならない。梟が前に出るスピードの方が速いため、逃がすことはない。万が一、距離を取られたならば、即座に標的を変更して、ナキアを殺せば良い。


 カルラがどう対応手を打ったとしても、梟の勝ちは動かない。


 『詰み』だ。


 その筈だった。


 カルラが取った選択は――蹴りだった。

 それは、あり得ない悪手だった。

 梟が可能性として考慮するまでもない、完全なる悪手。


 なぜなら、蹴りは『遅い』からだ。

 蹴りには、準備動作が必要になる。実際に蹴りを放つまでには、前段階を踏む必要があるのだ。足を踏み込み、体重を移動させ、身体を捻り、蹴りを打つ――そうしてやっと、まともな威力の蹴りを出せる。


 圧倒的に、遅い。

 蹴りを出すために必要な前段階を踏んでいる間に、梟の刃はカルラに届く。


 もしも、無理矢理、間に合わせるために、準備動作を踏むこと無く、急いで蹴りを撃とうとすれば――それは、到底蹴りとは呼べない、貧弱な攻撃と成り果てる。「ただ、脚を上げただけ」だ。


 読者の皆さんも、実際に立って、踏み込みも、体重移動も、身体を捻ることもせずに蹴りを出してみて欲しい。その難しさがわかるはずだ。


 そんな、威力も速度も出ない苦しい足掻き――文字通り足掻きだ――をしたところで、その脚は容易く防がれ、体勢を崩したところを、梟に斬られるのが落ちである。


 だから、梟は考慮にも入れなかった。


 そして、カルラの蹴りは、前動作の無い蹴りだった。

「ただ、脚を上げただけ」

 問題なのは、その速度と威力だった。

 その蹴りは、あまりにも速く、そして、あまりにも強力だった。


 梟が、カルラが蹴りをしたと認識するよりも速く、彼のみぞおちに脚が突き刺さっていた。肺の空気をすべて吐き出させ、肋骨を砕く。


 破城槌で突かれたかと錯覚するほどの威力。ただ脚を上げただけの動作とは思えないほどの攻撃。一体どれほどの膂力を持てば為し得るのか。


 あまりの衝撃に、梟の両脚が地面から離れ、身体が完全に浮き上がる。


 彼の身体が落ちる前に、カルラは梟の右手首を抑え、彼の背後に回りながら、掴んだ右腕を背中側へ捻り上げた。そのまま、うつ伏せになるように梟を地面へ叩きつけ、身体を動かす事ができないよう、上から圧し掛かるように押さえつける。右腕は完全に極め――極めると同時に折っていた。折れた手から、ナイフが落ちた。


 決着――。

 梟は、完全に抵抗することができない体勢で、封じ込められていた。


「他の仲間は? 何人で来た?」


 ナキアの方へ注意を向けながら、カルラは梟へ尋ねる。


「――――」


 沈黙。

 押さえつけられた梟の、抵抗する力が想像以上に弱い。不審に思ったカルラは、梟の身体を仰向けに転がす。


「……服毒か」


 上を向いた梟の顔は、壮絶であった。白目を剥き、口の端から泡を吹いている。身体もしばらくの間は痙攣していたが、少しすると完全に停止した。自身の命が消えるその瞬間ですら、うめき声ひとつあげずに、静かであった。


 カルラは、梟の首筋に手を当てていたが、やがて死亡を確認すると、首を振りながら立ちあがった。


「情報を引き出されることを危惧しての自決だ。おそらく、奥歯に毒を仕込んでいたんだろう」

「…………」

「魔女殿」

「はっ、はい!」

「急いで出発しよう。追っ手は、ひとりとは限らない」

「わ、わかりました――」


 ナキアは、目の前で繰り広げられた壮絶な戦いに、しばらく言葉を無くしていたが、カルラに声を掛けられたことで自分を取り戻すと、急いで出発の準備に取りかかった。


「さきほどは、すまなかった」

「えっ……?」

「頭を掴んで地面に押しつけただろう。魔女殿の顔が汚れてしまっている。怪我はないか」

「いえ、助けていただいて。ありがとうございます」

 ナキアは、差し出されたハンカチで顔を拭いた。


 馬が三頭いるので、一頭にはカルラが、もう一頭にはナキアが、最後の一頭に、荷物を載せる。


 魔女と女騎士は馬を走らせる。

 ふたりの旅路は、こうして始まった。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る