砂糖菓子と夢の国
ピギョの人
砂糖菓子と夢の国
とってもメルヘンな夢の国に、砂糖菓子だけを食べるお姫様が住んでいました。
彼女の周りにはお友達が沢山いて、みんながみんな褒めてくれます。
ねぇ、見て!可愛いでしょう?
私ね、こんな事できたの。凄いでしょう?
ほら、一緒に遊びましょう!なんでも教えてあげるから!
幸福なお姫様。
周りには甘〜いお菓子がいっぱい。
好きなものを好きなだけ、食べられれば良いのです。
足りなくなったなら、また貰えば良いのです。
たまに混じる苦いモノは遠ざけて、辛いモノは捨てるのです。
あぁ、美味しい。
ちょうだい、ちょうだい。
もっとちょうだい!
気づけばお菓子を食べ尽くし、いつの間にかひとりぼっち。
他のものも食べなさい?
余計なお世話よほっといて!
他人にも分けなさい?
バカ言わないでやってるわ!
いつでも強気なお姫様。
悪いものを追っ払い、次に向けて旅立ちます。
甘い砂糖菓子求め、優しい香りのする方へ。
道中少し立ち止まり、池の側でそっと一息。
きらりと光る水面が視界に映り、覗きます。
「この化け物は何?」
可愛い可愛いお姫様。
何も気にせず進みます。
次はどんなお菓子が食べられるか、未来に期待が膨らみます。
幸福な夢のお姫様。
これにてお終い。
めでたしめでたし。
砂糖菓子と夢の国 ピギョの人 @LuinaRajina
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます