番外編 エイプリルフール

 ここ数日で色々なことがあった。端的にまとめれば付き合っている彼女が望美になったこと。なぜそうなったのかというとまず咲希と喧嘩をした。それで俺と咲希が口を聞かなくなった。そこを見計らって、望美が俺に誘惑をしてきた。その時ちょうど咲希の方から別れを告げてきたため、俺は望美と付き合うことにした。


詳しく事の始まりを話そう。

 

 そもそもなぜ喧嘩なんかしたのかというと、2日前に俺が学校で日向と少しいちゃついていたというか、向こうが絡んできていたのを見た咲希は、俺が日向にあたかもカップルのように接していると勘違いをしていた。学校ではいつも絡まれていたものの、2日前に関してはボディータッチが多過ぎたようだ。

それを見ていた咲希はもちろん家に帰宅すると怒った口調で俺に言い詰めてきた。


「今日、日向ちゃんとイチャイチャしてたよね。なんでそんなことしてたの。付き合ってるの?もしかして二股?本当にイヤだ。颯太は私だけの特別な存在だと思ってたのに。もう颯太には冷めた。」


俺は否定したものの、咲希から言い寄られてからは一切会話をせずに一日が過ぎた。咲希は俺のことを自分だけのものだと思っていて、独占欲が強い。それは俺も知ってるし、俺も咲希には「俺は咲希だけのものだよ」と言っていたのだが。この始末だ。勘違いなのに。



 そして俺が昨日の夜、テレビを見ていた時のこと。相変わらず俺と咲希は無口だった。咲希は俺と一緒にいるのが嫌なのか、ご飯を食べてすぐに部屋へ行ってしまった。俺はソファーに座りながらテレビを見ていると、横に望美が座ってきた。見るからにニコニコしている。そして座った望美は俺にくっついてこう言った。


「咲希と喧嘩しちゃったんでしょー?慰めてあげようか?私の体で。」


望美は胸元を見せるように服を引っ張って、俺を見つめる。

あくまで俺は喧嘩で咲希と話してはいないものの、別に嫌いになったわけでない。咲希は嫌いになってるかもしれないけど。

俺は望美に言った。


「今はこうやって一言も喋らないけど、俺は別に咲希を嫌いになったわけじゃないし。それに……」


俺が続けて言おうとした瞬間、望美は俺の口に手を当てる。

そして望美が俺にとんでもないことを言った。


「もう咲希は颯太に興味ないって言ってたよ?つまり振られたってこと。あーあ。どうするの?もう咲希とはやり直せないね。」


「えっ?」


俺は嘘を言っていると思った。俺と付き合いたいがために嘘を言っているのだと思った。


「そんなの嘘だよね。咲希はまだ俺のこと……。」

「残念だけど、もう手遅れ。私は知ってるよ、颯太が悪いわけじゃないって。咲希が勝手に勘違いしてこうなったこと。」


ニコニコしながらそう言った。俺はそんな望美に少し苛立ってしまい、


「それならどうして望美は咲希に言ってくれないんだよ。誤解を解いてくれればいいじゃないか。」


俺は少し強めの口調で言い返した。しかし望美は変わらぬ表情で言う。


「私も言ったよ。けどダメだった。『咲希が勘違いしてるだけじゃないの?颯太はそんなことしないと思うよ。』って言ったけど、返ってきた返事は『もういいの。最初から颯太と私は合わなかったの。お姉ちゃんももうやめて。颯太のことを話に出さないで』って。そう言われちゃったらさぁ。どうしようもないじゃん。」


俺はそんなこと思ってないし、できることなら咲希ともう一度、やり直したいと思っていた。俺は別に悪くないと思うけど、やり直すためなら謝るし、なんでもしようと思ってたのにも関わらず、咲希はもうイヤみたいだ。

 俺は呆れてしまって、吹っ切れた。そんな言い方されたら、こっちだって咲希になんか構っていられない。咲希が俺を振ったように俺も好きな様にやらせていただく。そう思い、俺は思い切って横にいる望美を押し倒した。


「なによー、そんな勢いよく倒されちゃったら、私だってその気になっちゃうよ♡」

「望美。今から言うお願いに驚かないでね。」

「なーに?」


俺は押し倒した状態で、望美に告白をする。


「俺、望美のことが好きだ。俺と付き合ってくれないか?」


突然のことに望美は驚いた表情を見せるが、すぐに理解をしたようだ。


「エヘ。そんなに咲希のこと嫌いになっちゃった?いいよ。私はいつでも颯太を迎え入れる準備はできてるからね♡」


望美は嬉しそうな笑顔を見せて、俺を勢いよく抱き寄せる。


「私ね、捕らえた獲物は絶対に逃さないから!わかった?私に捕まっちゃったら、もう二度とどこにも行かせない。私のものになるんだよ?それは覚悟してね♡」

「望美がそう言うなら、俺は望美の言いなりになるよ。でもあんまり俺をいじめるようだったら、俺だってやり返すからな。」

「まぁ、私が颯太をいじめるなんてできないよ。いじめてほしい方だからな〜♡」


俺は別に咲希なんかと別れても、俺をずっと好きでいてくれる人がいる。


現状、望美に抱きかかえられた状態になっていて、俺の顔は望美の胸に埋もれている。


「いーっぱい堪能しなね、お姉ちゃんのおっぱい。大きいんだからさぁ。」

「お姉ちゃんのおっぱい、最高。」

「うんうん。私もこうやって颯太をハグできて幸せだよ。」


望美はSでもありMでもあるようだ。さっきも俺をいじめるなんてできないとか言ってたけど、多分嘘だろう。にしても俺は比較的にSの人間なのだが、案外Mも悪くないと思ってしまっている。

すると望美が俺に言う。


「颯太。キスしようよ。」


望美は俺にキスを迫ってきた。もちろん俺は


「いいよ。」


と返す。恋人としては初めてのキス。今までは色々と特別な関係だったが、今は正式に付き合っているから、何も後ろめたい気持ちなどなくキスをする。

キスを始めると止まらない。望美が出す吐息があまりにもエロくて、口の中で動く舌もエッチな動きをする。言葉で表せないくらい。異常にベロの使い方が上手い。


「颯汰、ほら。下の方がこんなに硬くなっちゃってるよ♡苦しそうだねぇ♡」


ズボン越しから慣れた手つきで触る。


「望美、俺、イキそう。」


俺もビンビンになったのを早く解放してほしくて、望美に訴える。


「じゃー、今ここで脱いで私がシゴいてあげる♡」


俺はすぐにズボン脱ぐ。すると望美が飛びつくように俺のアソコを握って、動かす。


「エヘヘ、いけない子だね。お姉ちゃんに性処理してもらうなんて♡」

「望美、そんなに動かしたら、出ちゃう!」

「大丈夫。出そうになったら言ってね。私の口の中で受け止めてあげるから♡」


悪魔のように囁きながら、俺のアソコをいじる。速く動かしたり、ゆっくり動かしたり。うまく焦らされてしまっている。

そしてついに限界が来た。


「望美、もう、限界!イク!」

「はーい!」


俺のアソコから白い液が出た瞬間、望美はアソコにしゃぶりつくように咥える。

そしてドピュドピュ出てくる液を望美は飲み込み始め、俺が液を全て出し終えたと同時に望美は俺のアソコを綺麗にした。


「颯汰のせーし。ゴックンしちゃった♡」


可愛すぎる。イケナイことをしていると気づいているのに続けたくなる。


「望美、続きがしたいんだけど。」


もう我慢できずに言葉に出てしまった。


「いいよ♡私の下も颯太にこんなことしてたら、ビチャビチャになっちゃた♡」



それからは言わずともわかると思う。二人で乱れに乱れて、二人して気持ちよくなってしまった。俺も咲希より望美の方が色々と相性がいいように思えてきた。別れて正解だっかもな。





追記

どうも。マリウスです。

このお話はエイプリルフールのために作ったお話です。なので本編には全く関係ありません。本編ではしっかり咲希と颯太の仲良しカップルのままです。安心してください。

望美のドSキャラを見たいと個人的に思っていたんですが、やっぱり望美はMがいい気がすると思いました。


最近は『新任教師の星月先生は俺の年上幼馴染!』という小説も書いてます!そちらも是非読んでみてください。

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新しく来た姉は学校一の美人さん! マリウス @mariusu_202010

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