詩集 日常ほろほろ

あなたの心と僕の心 違うようで 理解し合える

あなたが求めるあなた自身への理解を

僕はすることは難しい

それは

僕が僕で あなたがあなたで あるからで

かけがえのない存在であるからで

たとえ僕が あなたのクローンであったとしても

僕の心と あなたの心は

違うものだということを

僕とあなたは理解しなくてはいけない

しかし

寂しがる必要はないよ

人間には「同苦」という 共感能力がついている

あなたがもしここで

腕から血を流したら

僕はあなたの体からの

流れる血を見て痛いと思う

あなたの肘が逆に曲がったら

僕は痛々しくて

見てられないと思う

でもあなたの心がみえないから

僕でも 誰でも

あなたの心はみえないから

その心から血が流れているのを

僕は見つけても 確信出来なかった

ごめんね

今あなたから ようやく

心が血の涙を流しているのを知って

僕はこんなにも辛いことはないと思って

ただ目頭を押さえることもなく

君の心を 見えない心 見えないけど確かにあるものを

じっとみつめる。

僕があなたの手を握って

ゆっくりさすっているのは

実はこれは手じゃなくて

あなたの心をさすっているんだ

人生には辛いこと 沢山ある

愛する人との別れ 親との死別 子との死別

分かり合えると信じてきたのに

裏切られた時のショック

誰も周りの人は 忙しく生きているのに

私の心は置いてけぼりという 孤独

人生に希望など見いだせず

ただひたすらに人生をさまよい続ける 虚無感

あなたは泣いている 心の底から泣いている

心の深い深いところで 誰とも繋がっていないことを

悲しんでいる

それをSNSなんて表面の出来事で

埋めることなんてもはや不可能だろうと思う

大丈夫 あなたのこと

ずっと応援してくれている人はいる

見えないけれど必ずいる

大事なのは

見えないことよりも

見つけられないことの方が

悲しいことだということを知ってほしい

あなたの心はどうしてる

今何を思ってる

あなたの事がもっと知りたいから

僕は喋る

僕は聴く

あなたの心の声を聞く

あなたの心の色を観る

あなたを知って 僕を知って

安らぎと安心感の中で

少し眠って

あなたが少しでも幸せの大道を歩み出せるように

日々ひたすらに 祈り続ける。