王者の風格を

人生、己に勝つことが

常に勝負の分かれ目となる。

勝って驕らず。負けて腐らず。

悲しき時も、嬉しき時も

感情の波に溺れず

常に自分を律して

堂々と胸を張り

歩み抜くことが

必要となる。


王者の風格。

風は常に方向を変えて吹く。

世間の評判や噂話。他人の評価、侮蔑、称賛。

そのどれもを乗り越えて

王者の風格は磨かれる。

所詮、人生というのは

他人が生きるものでは無い。

自分の苦しみも悲しみも

他人には経験したことの無いものだから

余計分かることは無い。

しかし決して人間を嫌いにならず

悪い時はただ時の運が足りなかったと思い

良き時も、悪い時も、

ただ、己との勝負

研鑽、研鑽、常に自らを磨き

信用を作り、信義を大事にし

自らまた他人に歩み寄ろうとするところ

王者の風格が磨かれる。


思えば池田先生は

「男は王者の風格を持て」

と言われ続けてきた。


王者の風格とは

優しき心 強き心

悪を絶対に許しはしない心

弱きを助け強きをくじく

本当の王者こそを

先生は求められた。


「王者の風格を持て」

先生の声が聞こえる。


故に我らは一時の負けで

自分を卑下してしまったり

自分を傷つけてしまったり

社会に絶望したり

人を侮蔑したりするのではなく

また時の到来を待ち

時を作り 自らは研鑽、研鑽

そして、悲しみも苦しみも喜びも楽しみも、

全てを庶民と分ちあい、

庶民とともに生きていくことだ。


全てが財産になる。

人生全てに意味がある。

王者は多少の負けを微動だにしない。

王者は負け続けない。

王者はたじろがない。

王者はうろたえない。


常に目の前には結果、勝敗。

そこから目を逸らさず、しかし、

王者は悠然とまた闘争の人生に

歩き始める。


男は王者の風格を。

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