第一章を読んでの感想です。

　ある日突然、何の前触れもなく雷に打たれてしまった主人公。次に目覚めた時には、見知らぬ森で妖精として生まれ変わっていた。そして物語は始まります。

　最初は戸惑いながらも、緑の妖精や莢蒾（ガマズミ）の妖精たちと触れ合い、次第にこの異世界に馴染んでいく主人公の姿が微笑ましいです。妖精たちの個性豊かなやり取りも魅力的。特に緑の妖精の明るくて頼もしい性格が、物語の活気を生み出しているように感じます。

　主人公が「雷の妖精」として何を証明し、どのように世界と関わっていくのか。この物語の第一章は新たな冒険の始まりを予感させる、希望に満ちた一幕です。これから主人公がどんな経験をし、どのように成長していくのかが楽しみです。