卒業後

専門学校を卒業。


21才の女子は、専門学校で学んだことを活かして、好きに生きている。


ボクも高校卒業後すぐに専門学校に入学した、同じ年の21才なら、そうだろうな!

その子と自由に生きていけただろうなって思う!


ぜったいに、その子と同じような生き方も、できただろうなって思う。

21才のボクなら、きっと同じような感じだろうなって...


それは、めっちゃよくわかる!

自分の21才の頃を考えたら、ぜったい、そうだろうなって。


その子は、専門学校を卒業して21才を精一杯生きているのだから、それで良いのだし。

これから始まる21才からを一生懸命生きているのだから、それで良いし、自分も、21才なら、ぜったい、そうだ!


21才の、その子の考えてることも、21才の、その時に考えてることだから、その時は正しいんだと思う。

ボクも21才なら、同じように考えていけたのかもなって...


ボクからしたら、ちょっとおかしな考え方だったとしても、同じ21才のボクなら、その子と同じように考え、同じように行動できたのかもしれない...


その時の、その子の書いていた、ボク宛ての手紙のようなもの出てきた。

それを見たら、書いてる文章の中にも、ボクの愛称をめっちゃ連呼してくれている...


ボクは、その手紙の中でも、その子の、ボクに対する愛称の連呼に、いちばん愛を感じて嬉しい感じする...


ああ、こんなに、ボクのこと、呼んでくれてるなって...


ボクは、その子の愛称を呼べてないのに...

その子と同じ21才なら、もっと自分も愛称で呼べてたのかもなって...


その子は、活動を始めていて、手紙の中で、ボクに、その活動場所に来るか、もしくは花を送るか、して欲しいって、書いてあった。


今なら、せめて、花は送ってただろう。

オモチャの、音に反応して踊り出すような、花を!!


その花を見て、少しは喜んでくれたかもな。

「何、また、こんな花を送ってきてーっ!

〇〇は~! 」(〇〇にはボクの愛称)

って言ってるだろうな。きっと。


ボクの、穏やかな気持ちでいられるのは、その子から、その子の中学の時の部活で着てたものをもらったからだ!


電話で、それを欲しいか聞かれて、欲しいって答えたら、「家で、処分しようかと思ってた時、家族の人と

『〇〇なら、ぜったい欲しがるわっ!』

って話をしたんだよ!」って言ってた。


なんで家族の人、ボクの、そういうとこ知ってるねんと思った。しかも家族の人にまで、ボクの愛称を言ってるとか...


中学の部活で着てたものを所有してるなんて、世界でもボクだけなんやろなって思っただけでも、ちょっとは穏やかにもなれる...


ボクは、それで良いから、その子は、その子にぴったり合う相手と幸せであってくれれば良いなと。そう思う。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

同級生 ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ