第45話 ブドウの剪定

 ブドウの剪定をしました。


 図書館で借りたブドウの剪定の本を読むと、梨やいちじくの剪定と同じ考え方でよいようです。


 我が家のブドウは、車庫の壁面を使って垣根のように仕立てています。垣根作りというようです。


 枝の配置ですが、まず、壁面の一番下に水平に主枝をのばしてあります。

 だいたい、地上50cmくらいの場所に水平に這わせています。


 そこから、実が成る枝を、垂直に這い上がらせるようにしていきます。

 毎年2mくらいの芽が垂直に伸びていきます。


 ブドウの剪定は、梨やイチジクと同じ考え方だと書きましたが、本当にブドウは、イチジクと同じで、垂直に伸びた枝に実が成ります。


 現在は、昨年伸びた枝が、一番下の枝から垂直に伸びているので、それを全部スパッと切り落とすわけです。


 一年真上に伸びた枝は、それなりに太いので、本当に切り落として大丈夫かと、悩みます。結構勇気がいる作業です。


 しかし、このスパッと切る作業をやらないと、枝がジャングルになってしまいます。


 枝がジャングルになると、たくさん葉っぱが茂って、たくさん実が成ります。


 ここで、

「やったー! たくさん実が付いたぞ」

 なんて、欲をかいていると、全滅のうきめにあいます。


 風通しが悪くなるので、病気になったり、虫が付いたりします。

 虫はでっかい幼虫が付きますが、ジャングルだと、幼虫に気付かないのです。


 たくさん実が付くと、生理現象というのでしょうか、実が落ちてしまいます。


 ブドウは、いまの剪定も大事ですが、今後の実の管理が大事なようです。

 毎年そこそこ取れますが、なかなかたくさんとれたことはありません。難しい作物です。


 さて、スパッと切った後ですが、ブドウの枝は垣根の一番下の主枝一本だけになってしまいます。

 その主枝に、20cmごとにコブが出来ます。

 次に、コブから垂直に芽が伸びてきます。芽が伸びてくると、ホッとします。

 そのあとは、芽が伸びて、葉がつき、花が咲き、実が成り、2mの枝になる。といった成長をしていきます。



 ところで、ブドウは、雨が嫌いで、特に実に雨が当たらない事が大事です。

 ですが、なかなかいい場所が見つからなくて、この駐車場の壁に植えてあります。


 日光は西日が当たる程度で、雨も少し当たってしまう場所ですが、手を入れていれば、毎年実が成ってくれるのはありがたいです。

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